ミュージカル・バトン

 ブログで「〜バトン」というのが流行っているらしい。


 いくつかの質問についての答を書いて、知り合いでブログをやっている人に同じ質問を回す。
 その人も答を書いて、別の人に〜、というわけで、なんだか、不幸の手紙みたいだけど、少なくともわたしに限っては、不幸にならないと思う。
 なぜなら、この世でイナモトヨシノリとして生きていることがすでに不幸だからだ。


 勢いで書きました。本当はスゲー幸せです。


 あれ、勢いが失せた。


 山羊(id:yagian)からMusical Batonというのが渡ってきた。音楽についてのバトンだ。


 わたしは頼まれたら嫌とは言えない性格で、そのココロは無視する性格だからなのだけど、気が向いたので、書いてみる。


■Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)


 10.86GB
 ただし、そのうち、落語が7.35GBを占めている。引き算すると、3.51GBか。


■Song playing right now (今聞いている曲)


 この美しき世界が奏でる音の全て。あ、嘘、嘘。書いてみたかっただけ。


 この文章は特に音楽を聞かずに書いている。日記を書くときは、まずBGMをかけない。


 仕事中はBGMをかけることも多いけど(このデジタルのご時世に、BGMを「かける」は変だね)、たいていはやりたくない仕事のときだ。


 昨日は、山下洋輔を聞いていた。本当はBGMにするようなものではないのだけれども。


 70年代の山下洋輔トリオは、ガリゴリドカシャバモケケケケとゴリゴリのフリージャズをやっていて、さすがにBGMにならなかった。
 思わずコーフンして、キーボードにひじ打ちしたら、大破してしまった。


■The last CD I bought (いちばん最近買ったCD)


「Songs for Silverman」Ben FoldsASIN:B0007WF1XM


 ベン・フォールズは平易な言葉で複雑な感情を呼び起こす、優れたソングライターだと思う。
 でも、このアルバムについては、まだちょっとよくわからない。きちんと聴いていないから。


「The Hour of Bewilderbeast」Badly Drawn BoyASIN:B00004TJWD


 いつの時代も、凄い才能のあるミュージシャンは出てくるものだなあ、と感じた。といっても、もう5年も前のアルバムだけど。
 たぶん、この人(本名はデーモン・ゴフ)はもの凄く神経質だろうと想像する。
 自殺するか、クスリでどうかなってしまうかもしれない。それくらい、繊細だ。


「The Best of the Beach Boys selected by Brian WilsonThe Beach Boys(ASINはないみたい)


 少し前に、カラオケで「サーファー・ガール」を歌おうとして、爆死した。
 悔しいので、買ってきて、練習している。なので、私の部屋の前を通ると、時々、奇声が聞こえるはずだ。そういえば、最近、同じマンションの人が引っ越したなあ。


■Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)


 山羊も書いているけれど、こういうのは難しいね。50曲選ぶほうがまだ簡単だと思う。


 最近、あらためてグッと来た曲に絞ると、


「Tura Lura Lural (That's An Irish Lullaby)」the Band [with Van Morrison]
「Caravan」the Band [with Van Morrison]


 この2曲はThe Bandの映画「The Last Waltz」のサントラ(ASIN:B0000C23IG)に入っている。以前、感想を書いた(id:yinamoto:20050508、id:yinamoto:20050510)。1か月以上前だけど、まだ尾を引いている。


「Scuttle Buttin'」Stevie Ray Vaughan


 スティーヴィー・レイ・ヴォーンの超絶ギター曲。でも、途中でイカしたロックンロールになるところが好きだ。「Couldn't Stand The Weather」(ASIN:B00000ICN6)所収。


「Theme For Lester YoungCharles Mingus


「Mingus Mingus Mingus Mingus Mingus」 (ASIN:B00002597B)所収。「Good-bye Pork Pie Hat」という曲名で呼ばれることもあって、そっちのほうが有名だと思う。「Mingus Mingus Mingus Mingus Mingus」 ではビッグバンド編成でやっている。どうしたら、こんな謎めいて美しい曲を書けるのかと思う。


「Chestnut Mare」The Byrds


「Premium Best」所収(ASINはないみたい)。このアルバムは仕事中のBGMとしてよく使う(聴く、というより、使う、という感じ)。「Chestnut Mare」は、駆け抜ける青春、って感じの曲調で、好きだ。青春時代のわたしは寝ていたけど。


■Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す 5 名)


 困ったな。


 いっそ、細田官房長官にでも回してみようかと思ったけど、どうやって連絡すればいいのかわからない。首相官邸経由は望み薄だし。
 よく聞く曲が「セクシャル・バイオレットNo.1」とかだったら、面白いんだけどな。


 というわけで、申し訳ないけど、私のところで、道は一本、行き止まり。スンマセン。


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