今日は人によっては残虐に感じる話になりそうだ。
血とか、斧とか、チェーンソーとか、バラバラ殺人事件とか、食肉処理とか、そういう話の苦手な方は遠慮いただいたほうがいいかもしれない。
よく部屋の壁にヘラジカか何かの首をかけている家があるが(よく、と言ったって、実際に見たことはない。映画の、アメリカの大金持ちの部屋とかの話だ)、あれには一体、何の意味があるのだろう。
自分がハンティングした獲物を自慢したいのか。
たぶん、そうなんだろうな。日本でも、自分が釣った魚の魚拓を、額に入れて飾っている人はいる。
おそらくは首の部分だけを剥製にして、掲げているのだと思う。
首を斧か何かでバシッと斬り落として、中に入っているものを掻き出しているところを想像すると、相当、気色悪い(自分で書いて気分が悪くなってきた)。
まあ、相手はどのみち死んでいるわけだし、食肉工場で似たような目にあった牛だの豚だのの肉を、我々は食べている。あまり自信満々に「ひどい話だ!」とも言えないように思う。
しかし、あるいは、首を斬り落として掲げるのはいかがなものか、という心優しい大金持ちだと、こんなふうにしているケースも考えられるのではないか。
絵がヘタクソなのは放っておいていただきたい。
ヘラジカとしては、これはこれでキツい状態であろうが、どのみち死んでいるわけだし、繰り返すが、我々は牛だの豚だのを食っているのだ。
しかし、これ、首よりも、裏側の部屋のほうを見てみたいな。
魚の剥製というものを作れるのかどうかは知らないが、もし作れるのなら、釣り人は魚拓なんかじゃなく、こんなのを部屋に飾ったらどうだろう。
これ、たぶん、横から見るより、前から見たほうがずっとインパクトがあると思う。
あるいは、イルカでやるのも珍妙な空間を生んで、いいと思うが、世の中にはイルカ野郎が多いので、書いておくだけにとどめておく。