岸田首相の政務秘書官である長男が首相官邸で忘年会をやって、内閣の記念写真を撮るひな壇で友達と写真を撮ったというので、クソみそにケナされている。Twitterで「岸田 長男」で検索すると、ボロカスに書かれているし、おれはテレビを見ないんだが、テレビのニュースでも「異次元の親バカ」と取り上げられたようだ。
おれは思うんだが…
騒ぐほどのことなのか?
おれは別に岸田首相を良くも悪くも思ってなくて、せいぜい「岸田くんもいろいろと苦労しておるねェ。まあ、頑張ってくれたまえ。ワッハッハ」という程度である。
岸田首相の長男は悪ふざけ、悪ノリしただけであり、件のひな壇だって別に神聖な場所でもなんでもない。Twitterではバイトテロにたとえている例もあったけれども、誰に迷惑かけたわけでもなし、衛生上の問題を起こしたわけでもない。公の施設を私的な会合につかったといえばその通りなんだが、目くじら立てるほどのことなのか、と思う。
岸田首相と長男を叩く人たちはおそらくねたみ・そねみからか、己が他で抱いている不満、不快感を、あたるを幸いぶつけて、溜飲を下げているんだろう(そう思うのはおれも似たようなことをやったことがあるからだ)。ズバッと言うと、みっともないと思う。
人のちょっとした悪ふざけや軽口の類を、正義はこちらにありとでも言うかのように糾弾する風潮は息苦しい。小さなことをギスギス、キィキィと騒ぐと、モンティ・パイソンのジョン・クリーズの言う「神経質な人の常識」に塗り込められていってしまう。ゆるみ、遊びに乏しい痩せぎすな世の中になっていく。おれはヤだね。