2021-01-01から1年間の記事一覧

日本共産党の綱領を読む

全然知らなかったのだが、日本共産党が昨年(2020年)の1月に綱領を16年ぶりに改定したんだそうだ。 おれはもう10年以上前だと思うが、日本共産党の綱領(前のやつ)を読んで、その大時代的な内容に驚愕した覚えがある。今回はどうだろう。早速、日本共産党…

共産党からのおたより

ゴトン、と音がして目が覚めた。時計を見ると、朝の5時前である。 うっせーなー、と思いながら、再び眠りに落ちた。 起きてから見てみると、ドアの郵便受け口のところに共産党のパンフレットが落ちている。 おれは共産党のチラシやパンフレットの類を見るの…

名前の由来

前回、前々回に続いて、子供につける名前の話。 欧米のファーストネームは聖書に由来する名前が多い。たとえば、マイケルは大天使ミカエルの名前だし、ガブリエルもやはり大天使の名前だ。十二使徒由来なら、ピーターがペテロ、ジョンがヨハネ、ジェイコブが…

子供の名前

先週に続いて、子供にどんな名前をつけるか、という話。 随分と昔だが、田中角栄全盛期の頃、親がこどもに角栄という名前をつけ、その後、ロッキード事件やら何やらで田中角栄のイメージが失墜したとき、学校で子供がいじめられるというので役所に改名を願い…

キラキラネーム

いわゆるキラキラネームというのがあって、主に若い夫婦が子供にキラキラした名前をつける。 今、とっさに検索すると、こんなのが出てきた。 1位:昊空(そら)2位:心愛(ここあ)3位:希空(のあ)4位:希星(きらら)5位:姫奈(ぴいな)6位:七音(どれ…

方言の行き来

知ったのは割と最近だが、大阪の漫才コンビの金属バットが好きで、YouTubeなんかでよく見る。三十代半ばで、頭を剃り上げた巨体の小林とロン毛の友保(ともやす)のコンビで、見た目は癖が強いが、正統派のしゃべくり漫才で、話術と言葉のセンスが素晴らしく…

モヤモヤ外来種

外来種の問題というのがあって、時々、話題になる。 日本以外から日本に来て、それまでそれなりにバランスをとって安定していた生態系を一気にぶち壊すタイプがいて、ブルーギルやブラックバスなんかはこれにあたる。 一方で、日本の在来種と比較的近縁で、…

年齢

おれには割と年齢を基準に人を考える癖があって、そんなの本当はあんまり関係ないよなー、などと頭では考えるが、ついつい気にしてしまう。 おれは今、54歳で、自分でも年齢なりの重みや知恵がないことに笑ってしまうが、まあ、ぼんやり生きてても、自然と年…

ソメイヨシノの戦略、イチョウの幸運

東京ではこの土日、桜が満開、というか、正確にはソメイヨシノが満開である。 日本の桜の種類についての統計を見たことがないし、そういうものがあるのかどうか知らないが、おそらくソメイヨシノは日本の桜の8割、9割を占めるんじゃないかと思う。 ソメイヨ…

ニュースは見出しで変わる

先週、コロナのワクチンによるアナフィラキシー(重いアレルギー症状)についてのニュースについて書いた。「ワクチン接種でアナフィラキシー 新たに12人」などとニュースの見出しが出ているけれど、18万741人がワクチン接種を受けてアナフィラキシーと認め…

ショッキングなアナフィラキシー・ショック

人間というのはどうもショックなものに目が行きがちであるらしい。 コロナのワクチン接種が日本でも始まって、ワクチンに対するアナフィラキシー(重いアレルギー症状)がニュースになっている。 Googleニュースで適当に見出しを拾ってみよう。 ワクチン接種…

出家者も生きねばならない

先週に続いて、仏教の話。とはいっても、中村元先生の初期仏教の話をもとに、思うことを勝手に書き散らすだけである。 インドの初期仏教の出家者たちは、お釈迦様も含めて、あちこちを移動していたという。一応、寄進を受けた土地なんかはあるのだが(祇園精…

お釈迦様と大乗仏教

ここ1年近く、仏教学者の中村元の本をよく読んでいる。 中村元はいわゆる大先生であって、日本の戦後の仏教学はおそらく中村元の大きな影響下にあったろうと思う。特に初期仏教の研究を大きく進めた。 大学教授時代は学術的な研究が中心だったようだが、退官…

ゴタマゼの日本

少し前に日本や東アジア、東南アジアの袖看板事情について書いたら、いくつか反応があった。その中に、日本の袖看板は漢字、カタカナ、ひらがな、欧文が混じっていてキチャナイ! というものがあった。 なるほど、日本の袖看板は文字の種類がゴタマゼである…

ラーメン屋に並ぶ

おれは自転車で徘徊するのが趣味で、東京中のあちこちをまわる。 走っていてよく出くわすのがラーメン屋に並んでいる人々である。おれはあんまりラーメンを食わないし、そもそも並ぶのが嫌いだから、「昔のソ連で肉買おうっていうんじゃないからさー」などと…

ちょっと怒髪衝天

昔から面白いと思っているのだが、中国の慣用句はやたらと誇張する傾向がある。 たとえば、憂のままに歳をとって白髪がのびることを「白髪三千丈」と言うが(李白の詩句だそうだ)、三千丈というの換算すると9kmである。新宿駅から品川駅を越えて、まだ先に…

看板文化

欧米の都市と比べて、日本の都市の看板文化を批判する人がいて、まあ、確かに日本の繁華街における看板の華々しさは欧米にはあまり見られないものだろう。 もっとも、全くないわけではなくて、ニューヨークのタイムズスクエアなんかはネオンやデジタルサイネ…

検便の思い出

汚い話になって恐縮だが、便、特に大のほうは都合のよいタイミングで出なくて困ることがある。人にもよるだろうが、出てほしいときに出ないで、出ないでほしいときに出たがって、しばしば往生する。まあ、向こうには向こうの主張があるのだろう。 この間、突…

させていただく

「させていただく」という言い回しに違和感を覚える人は多い。評判があまりよろしくない割にはよく使われる。 たとえば、「私から一言ご挨拶させていただきます」「そのようにさせていただきます」「少し考えさせていただきます」などと言う。こう書いてみる…

人口の話

先週、国土の面積について書いた。カナダがアメリカ合衆国や中国より大きかったり、南アフリカがでかかったり、日本がドイツとほとんど同じくらいだったりと、ぼんやり思っていることとはいろいろ違いがあって、興味深い。 では、各国の人口はどうだろうか。…

国の面積

今、南アフリカの元大統領でノーベル平和賞受賞者、ネルソン・マンデラの自伝「自由への長い道」を読んでいる。上下二巻あって、読むのもなかなか長い道である。 考えれば当たり前だが、読んでいて、おれは南アフリカという国についてなーんも知らんなー、と…