キラキラネーム

 いわゆるキラキラネームというのがあって、主に若い夫婦が子供にキラキラした名前をつける。

 今、とっさに検索すると、こんなのが出てきた。

1位:昊空(そら)
2位:心愛(ここあ)
3位:希空(のあ)
4位:希星(きらら)
5位:姫奈(ぴいな)
6位:七音(どれみ)
7位:夢希(ないき)
8位:愛保(らぶほ)
9位:姫星(きてぃ)
10位:匠音(しょーん)
11位:美望(にゃも)
12位:奇跡(だいや)
13位:杏奴(あんぬ)
14位:祈愛(のあ)
15位:男(あだむ)
16位:頼音(らいおん)
17位:夢露(めろ)
18位:雅龍(がある)
19位:琉絆空(るきあ)
20位:黄熊(ぷう)

 いやあ、実にもってキラキラしている。

 中には愛保(らぶほ)とか、黄熊(ぷう)とか、子供の立場からすると将来、ちょっと困るんじゃないか、と思うものもあるが、まあ、ついてしまったんだからしょうがない。

 キラキラネームというのは上の世代からすると、なんじゃそりゃ、とか、(苦笑)の対象になりがちで、好意的な人より困った感やヤレヤレ感を覚える人のほうが多いんじゃないかと思う。自分の時代に慣れ親しんだもの以外には違和感を覚えるのが普通だから、仕方がない。

 おれの世代(五十代)だと、たとえば女の子の名前には〇〇子というのが多い。明子とか美奈子とか、まあ、そんな名前で、今でもこのタイプの名前をつける親は一定数いるだろう。

 しかし、〇〇子なんていう名前は昔はお公家さんか武家のお姫様の名前であって、イッパンミンシュー(って誰のことかわからんけど)からすると、少し遠い感じだったらしい。何に書いてあったか忘れたが、明治時代に「〇〇子」という名前の女の子を見て、「お公家さんみたいだなー」と言ったという話を読んだことがある(あやふやなうえにあやふやを重ねて、申し訳ない)。

 落語を聞いていても、〇〇子という名前を聞いた覚えがなく、ある時代(明治半ばうらいからか)から増えたのだと思う。当時のイッパンミンシューのジョーショー志向の表れだったのかもしれない。当時は今でいうキラキラネームみたいに見えたんではないか。知らんけど。