人口の話

 先週、国土の面積について書いた。カナダがアメリカ合衆国や中国より大きかったり、南アフリカがでかかったり、日本がドイツとほとんど同じくらいだったりと、ぼんやり思っていることとはいろいろ違いがあって、興味深い。

 では、各国の人口はどうだろうか。

 一番大きいのは言わずと知れた中国で、14億3600万人いる。2位はインドで、13億5300万人。肉薄している・・・と言いつつその差は8千万人くらいだからちょっとした大国(変な表現だが)くらいの違いはある。

 意外と人口の多い国というのもあって、インドネシアは2億6800万人。世界第4位である。その割にはあまり大国というイメージがないのは、政治・経済上のプレゼンスがあまりないからだろうか。スポーツなどでもあまり知られていない。

 日本は10位で1億2700万人。ひとつ上の9位はロシアで、1億4600万人。日本とロシアの人口が近いというのは意外であった。さらに日本と近いのは11位のメキシコで、1億2600万人。日本とメキシコはほとんど同じくらいの人を抱えている。メキシコ、意外に多い。

 日本より小さいが1億越えをしている国にエチオピアとフィリピンがある。エチオピアというのは日本に住んでいるとあまり親しみがないが、でかいというか、人の多い国である。エジプトとベトナムにも1億近い人がいる。

 日本とほぼ同じ面積の国土を持つドイツは8300万人。同じヨーロッパの大国イギリスが6700万人、フランスが6500万人で、ドイツがやや大きい。イギリスとフランスの人口を合わせると、おおよそ日本に近くなる。

 人口がそれほどでもないのにプレゼンスの大きい国にオランダがある。1700万人。人口に対して経済のプレゼンスが大きかったり、話題になる政策が多いせいもあるだろうが、サッカーや格闘技などで有名選手が出るせいもあるかもしれない。スウェーデンもプレゼンスの割に意外に少なく、1000万人である。

 ぐっと少ないほうに目を向けると、サモアが20万人。トンガが10万人。日本なら中小都市くらいの人口だが、ラグビーのワールドカップに出続けているのだから大したものである。

 世界で一番人口が少ないのはニウエで1500人。不勉強で、聞いたことのない国だったのだが、オセアニアの東部にある島国で、ニュージーランド王国の構成国なのだそうだ。日本のマンモス小学校くらいの人数で、頑張れば全員の顔と名前を覚えられそうだ。

 なお、人口の数値は2020年版の世界保健統計(2018年調査)からとった。