2015-01-01から1年間の記事一覧

昭和歌謡曲を聴く〜襟裳岬

輪島裕介の「創られた『日本の心』神話〜「『演歌』をめぐる戦後大衆音楽史」を読んだのをきっかけに、昭和の歌謡曲をぽちぽち聴き直している。創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書)作者: 輪島裕介出版社/メーカー: 光文社…

不作為の罪、作為の罪

統一地方選挙が終わって、ようやく静かになった。 何がうるさいって、選挙カーである。地方選挙の場合は国政選挙に比べて一選挙区あたりの候補者数がやたらめったら多いから、密度が濃くなる。そのうえ、選挙ボランティアの人々というのは投票が近づくにつれ…

淵野帝国

おれはディズニーが苦手だ。あれは「嘘とまやかしの帝国」じゃあないか、などと心の中で蹴落としている。各種計算も含めつつ、組織的に空想まやかし世界をつくりだしているところが何やらおそろしい。 以前に、米国の企業名を日本に置き換えるとどういうこと…

丸儲け

今日は下種な話なので、ペアレンタルコントロールの必要な方はお子様の目を両手で隠していただきたい。 明石家さんまに「生きてるだけで丸儲け」という言葉がある。あまり詳しいわけではないが、さんまは若い頃、家族方面に、世間一般の感覚からすれば相当に…

欧米コンプレックス・バイアス

よくネット上で「日本の○○が海外(あるいは世界)で評判!」というようなタイトルの記事を見かける。 おれはその手のタイトルを見ると、「いいものはいい、悪いものは悪い、おれはこれが好きだ嫌いだでいいじゃん。海外の評価をやたらと気にするのは文明開化…

考えることと作ること

失敗に終わった発明品を集めたこんなページに出くわした。まずはご覧いただきたい。→ 「使ってみたら、やっぱりダメだった…」失敗に終わったトンデモな発明品22枚 作った人がどこまで真面目だったのか、あるいは洒落だったのかわからない。モノによって違う…

財閥とチョコレート

なぜかいまだに世界的な評価を全く受けていないが、おれはこれまで数々の大発見をしてはこのブログで発表してきた。 今日もまたひとつ大発見を開示したい。それは、「旧財閥グループの名前とチョコレートは相性が悪い」ということである。 論より証拠。こん…

縁なき衆生は

先週末に京都、奈良へと行ってきた。 少し前に仕事の関係で西岡常一の「木に学べ」と西岡常一・小川三夫・塩野米松の「木のいのち木のこころ」を読むことがあり、あらためて京都、奈良の古建築を見たくなったためだ。西岡常一はすでに亡くなったが、法隆寺の…

狂乱 阿部一族

世の中には破壊的な言葉というのがあり、昨日、おれもひとつ見つけてしまった。「ゲラゲラ笑いながら」というのがそれである。 試しに、森鴎外の「阿部一族」で証明してみよう。 阿部一族は学校の国語の文学史に出てくるような小説なので、敬遠している人も…

ポカ

最近、やたらとポカをする。仕事でもそうだし、人と会う約束を忘れたり、買い物に行って思っていたものを買い忘れたりする。あれをやっておこう、と考えてしばらくするとぽろっと忘れることもある。忘れ物も多くて、こないだは財布を忘れて出かけ、往生した…

霊、魂

ここ何日か、iPodでお化け、幽霊方面の落語を何本か聞いている。「お化け長屋」とか、「化け物使い」とか、「お菊の皿」とか、まあ、そんなやつである。どれも馬鹿馬鹿しくてよい。 落語にはいわゆる怪談話というのもあって、「牡丹灯籠」「真景累ヶ淵」とい…

バレンタインデーと道成寺

バレンタインデーというのは、英語では“St. Valentine's Day”だから、「聖バレンタインの日」である。もともとは3世紀に殉教したとされる聖人ウァレンティヌス(バレンタイン)を悼む日だったそうだ。ただし、ウァレンティヌスは実在が疑われているので、今…

ゴジラの声

今日はバッチイ話。 酒を飲んだ翌朝、歯を磨くと、やたらとえずく。特に年を取ってからひどくなった。胃の回復力が落ちているのかもしれない。自分でもどうかと思うような凄まじい声が出て、その音はもはや文字では書き表せないほどである。 今朝も凄まじい…

眼前のチャック全開問題について

おれの通勤経路は目黒線の武蔵小山から地下鉄南北線の六本木一丁目までである。目黒線と南北線は乗り入れしているので乗り換える必要はなく、電車に乗っている時間は十五分ほどだ。 先日、帰りに六本木一丁目から地下鉄に乗った。まあまあ、混んでいたが、座…

YouTube三大ストリートミュージシャン

「YouTube三大ストリートミュージシャン」と言っても、おれが勝手に選んだだけである。しかし、クオリティは保証する。保証書はつけないけど。 まず、第三位はこの人。ジャマイカのブラッシー・ワン・ストリングさん。弦一本とギターのボディを叩き、ラップ…

理不尽

世の中にはいろいろと理不尽なことがあるが、これなんぞもそうではないかと思う。 なまはげである。 関係ないが、これはなまあげである。 自分で自分の話の腰を折ってしまった。 「人志松本のゆるせない話」で誰かが言っていたが、なまはげ、怖すぎると思う…

イノベーション万馬券必殺技

自分で言うのも恥知らず、というか、恥そのものだが、おれは天の邪鬼で、多くの人が「あれがいい、あれがいい」と言うと、つい「ヘン、何がいいもんか、バーカ」と思いたくなる。己を勝手に高みに置いて、人を見下す快感を得たいという、つまりは卑怯者の手…

本当は凄いことわざ

正月だからいろはがるたで諺というわけでもないが、考えてみれば凄いことを言っている諺というのがいくつかある。 おれが以前から気に入っているのはこれである。 船頭多くして船、山に登る 船頭がいっぱいいれば船だって山に登れるのだ。素晴らしいではない…