まずは黙って

 あなたは今、椅子に座っているだろうか。
 その椅子には、肩くらいの高さの背もたれがついているだろうか。


 もしそうなら、まずは黙って、わたしの言う通りにしていただきたい。


 まず、



 右腕を背もたれの後ろにまわす。


 素直にやってくれたあなた。わたしは、そんなあなたが好きだ。
 それにやっていただかないと、この後が続かないのよね。


 次に、



 左腕も背もたれの後ろにまわす。


 最後に、首の力を抜いて、頭を後ろに倒す。
 横から見ると、こうだ。



 この格好をしたとき、首や肩、背中のあたりが気持ちいいだろうか。
 気持ちいいなら、いくら若づくっても、気持ちでは若いつもりでも、あなたはオヤジかオバハンだ。
 あたしなんざ、気持ちよすぎて、唸るね。


 骨がきしむようなら、ジジイかババアの可能性もある。


 言いたかったのは、それだけである。すみませんでした。

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「今日の嘘八百」


嘘五百 あと、二百か。ふー。