丸ごと変えてみる

 あるいはいっそ、あの何言いたいんだか今イチわからない前文とかやめてしまって、丸ごと変えてしまったらどうか。


 聖徳太子にちなんで、十七条拳法というのを考えてみた。


第1条 殴る。
第2条 蹴る。
第3条 投げる。
第4条 叩く。
第5条 締める。
第6条 チョップする。
第7条 踏む。
第8条 頭突きする。
第9条 つねる。
第10条 ひっかく。
第11条 噛む。
第12条 ねじる。
第13条 足をひっかける。
第14条 ぶつける。
第15条 体当たりする。
第16条 抱きつく。
第17条 髪を引っ張る。


 我ながらくだらない。


 あっという間にブームが去った(そらそうだよね)品格方面に基づいて、武士道憲法というのも考えた。


第1条 年長者の言うことに背いてはなりませぬ。
第2条 年長者には御辞儀をしなければなりませぬ。
第3条 虚言をいふ事はなりませぬ。
第4条 卑怯な振舞をしてはなりませぬ。
第5条 弱い者をいぢめてはなりませぬ。
第6条 戸外で物を食べてはなりませぬ。
第7条 戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ。
第8条 ならぬことはならぬものです。


 これはこれでなかなかいい憲法なのではないか。男が第7条を忠実に守って、やたらと女を室内に引きずり込むようになったりして。出生率もたぶん、上がる。


 しかしまあ、憲法について書くと、まんまと乗せられてる気がしてくる。わたしだけだろうか。

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「今日の嘘八百」


嘘四百二十九 9条を変えたい場合は、最後に一言、「なんちて。」と付け加えればよい。