まずは下ごしらえです。
ポピュラー系の音楽には「ベース」と言って、たいてい、低く鳴る音が入ります。曲を下支えする、ま、家でいえば基礎工事のようなものですね。
龍一サウンドでは次のことが非常に重要です。龍一サウンドの秘密の半分はここにあると言っても過言ではございません。
ポイント3 ベースは、8分音符で同じ音をひたすら刻む。
実際に聞いてみましょう。
このように、均等なリズム、同じ音量で押すわけです。音と音の間隔を均等にする、音量を揃える、というのは音楽ソフトの得意とするところですので、マニュアルを見て、やってみてください。
どの音にするかは問題ではありません。とりあえず、白鍵のどれかをテキトーに押しておいてください。
音色は今回は、「ストリングス」を選びました。オーケストラっぽい感じがして、でも、均等に刻むところがクラシックっぽくなくて、その「意外でスカした感じ」がいかにも龍一風になります。
次にリズムですが、今回、わたしはこういうのを選んでみました。
たいていの音楽ソフトにはいろんなリズムが用意されています。その中から無機質な感じのものを選んでください。
阿波踊りやサルサのような陽気なものはなるべく避けてください。メキシコ人がギター弾きながら「アミーゴ!」などと言い出しそうなものも、やめときましょう。ポルカは絶対にいけません。
ただ、あまり迷う必要はありません。機械っぽい感じのものを何となく選んでおけば、最後にはちゃんとそれなりに仕上がります。