2007-01-01から1年間の記事一覧

これは人類なのか

ご承知の通り、人の悪口を言うというのは、少なくともその瞬間は楽しいものだ。 また、ブログ、掲示板というのは、人を引きずり下ろす、蹴落とすのに都合いいようにできている。引きずり下ろす、蹴落とす側の所在が曖昧だからで、霧で正体をくらましつつ相手…

ジジイと松

昨日の続き。「可愛い」という感情はどういうふうに起こるのか、という話。 もちろん、テキトーに書いている。 我々は、何かに欠けているものを見たとき、しばしば補ってあげたいと感じる。 例えば、放り捨てられた赤ん坊を見たとき、これはどうにかしてあげ…

可愛いとは何か

昨日も書いたように、わたしはファンシーなものが嫌いで、もし一生を何かに捧げなければならないのなら、ファンシーとの戦いに捧げたっていいと考えているくらいだ。 しかし、今のところ、どこからもそういう話は来ていないので、部屋でぼんやりしている。 …

いい大人

近くに立ち飲み屋ができて、外から見たところ、仕事帰りのサラリーマンがふらっと立ち寄るような、なかなかいい感じの店である。客もそこそこ入っている。 しかし、店の名前がなんと「○○物語」だ。看板を見た時点で入る気が失せる。ファンシー化の暗黒雲は立…

座席

実にどうでもいいようなことなのだが――もっとも、毎日、どうでもいいようなことしか書いていないのだが、劇場やホールの座席、あれ、通路から真ん中を目指すとき、どっちを向いて進むといいのだろう。 ガラガラなら問題ないのだが、満員で、自分の指定席が真…

赤塚不二夫の見る夢

たまに天才バカボンを読むことがあるのだが、いやはや、その度に赤塚不二夫の天才ぶりに呆れる。 笑いには、その時代にしか通じない笑いと、時代を突き抜けて通じる笑いがあると思うが、赤塚不二夫のギャグは後者だろう。今でも笑い、そして驚いてしまう。 …

75ギガバイト

今、この文章を書いているノートパソコンは、かれこれ2年くらい使っているだろうか。 容量が75GBあって、買った当初は「こんなに使わないよな」と思っていたが、とうとう容量オーバーしてしまい、先日、データをだいぶ整理した。 1GBというのは230(2の30乗…

説明ボタン

ボタン――服のほうのではなく、スイッチのほうのやつ――というのは、あれでなかなかオソロしい。 ウェブでは、アホみたいにボタンを押す。1時間、インターネットをやるなら、1時間、我々はボタンを押し続けているのではないか。 アホみたいに押すと言っても、…

原油の思い出

原油が高騰しているそうで、中東情勢の不安定さのせいだとか。 原油の埋蔵量がどのくらいに減っているのか、どのくらい原油の価格に影響しているのかは知らない。 が、よくまあ、まだあるものだ、と感心する。 中学校の社会科の教科書だったかに「ローマクラ…

談志と志ん朝

少し前に、ブログで落語の内容的なことに触れたものを読んで面白かった試しがない、と書いた。時には通ぶって見えてイヤなものだ、と(id:yinamoto:20071029)。 そのせいで、落語について書きにくくなってしまった。自分で自分の手を縛ったようなものである…

容色の変化

若い女優や女性タレントなんかで、出始めの頃はさほどきれいでもなかったのが、しばらく経つと、急に美しく見えてくることがある。あれは何なのだろうか。 メスで切った張った、というのは置いとくと、ひとつには、年齢というのもあるのだろう。 女性は、年…

イマジンとの対話

ご承知の通り、人や何かを蹴落としたり、引きずり下ろしたりすると、暗い喜びを味わえる。今日はジョン・レノンの「Imagine」を引きずり下ろしてみようと思う。 これまでにも何度か引きずり下ろしたことがあるが、今回は訳詞と対話する形で引きずり下ろして…

年をとる

畳の上やなんかにあぐらしていて、立ち上がるときに「ヨッ!」とか「ヨッコラショ!」と自分が声を出していることに気づき、苦笑することがある。 面白いもので、年をとると自然にそういう掛け声を出すようになった。 こういうことというのは、別に習い覚え…

不在につき

不在につき、今日、明日、ここお休みします。 ……って、今日の分、書いてしまったけど。 シィマセン、シィマセン。 うちに泥棒に入らないでください。 - 「今日の嘘八百」 嘘五百八十二 ホントは家に隠れてるんだけどねー。 ▲

柴又慕情

年に何回かだが、「男はつらいよ」を見る。 どの作品がどう、ということはない。最初の5作と、主要キャストの老い方が痛々しい終わりのほうの作品を別とすれば、どれがどれやら、わたしにはよくわからない。 レンタルビデオ屋で「男はつらいよ」を借りるとき…

動物をさばくこと

ベジタリアンの理屈というのは、わかるような、わからないようなで、考え出すと、いつもぼんやりしてしまう。 宗教上の理由で菜食主義、という人は、わかる。これは、とやこう言える話ではない。 そうではなくて、動物を殺すことに不快感を覚える人の場合が…

人間国宝、文化功労者

人間国宝と呼ばれる人々がいて、重要無形文化財を保持すると認定された者をいう。 なかなかややこしいのだが、重要無形文化財というのはあくまで技芸のことであって、それを会得している人を、俗に人間国宝と呼ぶ。あくまで俗称であって、正式名称ではない。…

深海魚

深海の奇怪な生物達を集めたムービー(音が出るのでご注意)。 ・Strangest Sea Creatures どれも邪悪に見える。まあ、特にそういう生物を集めたムービーなのだろうが。 途中でイカが出てくるが、ダイオウイカだろうか。 わたしはイカが好きで、水族館で半透…

芋の子

「芋の子を洗うようだ」という言い回しがある。 夏にプールが混んでいたり(あれ、衛生的にどうなのか)、今はあまりないだろうが、銭湯が混んでいたりするときに使う。 しかし、ワタクシ、かれこれ40年、日数にして15,000日ばかり生きているが(軽く気が遠…

可能性を考える

守屋前防衛事務次官、見るからに悪役という風貌で、素敵だ。 ただ、喋ると、意外とボソボソした口調なのが残念である。もっとドスを利かせるといいのだが、難しいなら、黙っていたほうがいいと思う。 ともあれ、絵になる人物だ。 マスコミは、この間までボク…

通の人々

ブログで、時折、落語について書いたものを目にすることがある。 もちろん、人によって書くことはいろいろなのだが、内容的なこと、いわゆる批評めいたもので面白い文章に当たったことがない。 ナニ、人のことばかりではない。自分でもその手のことを何度か…

世代の呼び方

少し前に、どこがやったんだったか(相変わらず曖昧で申し訳ない。何しろ、脳味噌とやる気が曖昧なのだ)、「団塊の世代」を他の呼び方にするなら、何がいいかというアンケートがあった。 ここにも書いた覚えがあるから、ちょっと調べれば、いつどこがやった…

放送禁止用語をどう考える

差別用語の話の続き。シモネタになるだろうから、その手の話の嫌いな方はご勘弁。 放送禁止用語というのがあって、各テレビ局が内規として定めているようだ。おそらく、リストになっていて、言い換える言葉や「→使用不可」なんていうのが対になっているのだ…

何が言葉を隠すのか

昨日の続きだが、といっても何を書いたかあまり覚えていないのだが(本当である。1日経つと忘れてしまう)、言葉というのは、どういう流れで、差別用語や、放送などで注意を要する表現と化すのか。 ひとつには、侮蔑的に使い続けているうちに、何かこう、ヤ…

〜屋

わたしの使っている日本語変換ソフトは、そこそこ性能がよい。 ただ、差別用語や注意を要する表現とされる言葉を変換してくれないのが、不満だ。 例えば、(ピー)を漢字にしてくれない。(ピー)は(ピー)なんだから、(ピー)でいいではないか。この、(…

記録

普段は、何をやった、何があったということをあまり書かないのだが、今日は記録として。 昨日、立川談志の会に行った。 談志の弟子、孫弟子達が一席やって、漫談があって、最後に御大登場、という会。 休憩前に出てきた立川談笑がまず客を沸かせた。 バイタ…

日本人の

日本人のナンタラ、というタイトルの本を書店でよく見かける。売れているのか、平積みになっているものもある。 ナンタラの部分には「しきたり」だったり、「身だしなみ」だったり、何かその手の(いい加減だな)言葉が入るようだ。 そういう書名を見ると、…

コレクター

物に興味が薄いせいか、コレクターの心理、というのが今イチわからない。 何かが集まるとうれしいらしい、と知識としては知っているんだが、実感としてよくわからない。 わたしは若い頃、随分、音楽のレコードやCDを買ったし、今は落語のCDをよく買う。 しか…

通り名

通り名というのか、講談・浪曲の侠客伝には、本名とは別のあだ名がよく登場する。「ナンのナニガシ」という例のあれだ。 出身地を名乗ることが多くて、有名な清水次郎長もそう。本姓は山本さんだ。 清水湊の生まれで、次郎八の養子の長五郎だから、清水(し…

マッチ

マッチ、といっても、もちろん、近藤真彦について熱く語りたいというわけではない。 例のボクシング一家へのバッシングが凄いことになっているようだ。 わたしは元々、ああいう芸の拙い下品さは苦手なので、あの一家のことは34kmくらい距離を置いて見ていた…