オバサンの面白さには、オジサンのそれとはまた違った味わいがある。
これは友達から聞いた話だ。
ある日、家に帰ると、テーブルの上にパソコンが置いてあった。訊ねると、おふくろさんが買ったのだという。
おふくろさんは昔から株をやっていた。「いろいろ便利だ」と聞いて、ついにネット取引を志し、パソコンを買ってきた。
「でも、キーボード、打てんのかよ」
と友達が訊くと、
「そんなもん、ちょっと練習すれば打てるわよ」
とのお言葉。
画面を見ると、タイピング練習ソフトが立ち上がっていた。そこには、こう打ってあった。
あなたとの別れがこんなに辛いとは。
これがフツーのオバサンの面白さである。本人は、別に受けようと思って書いたわけではない。
皆さんも、近くにいるオジサン、オバサンを、愛情を持って観察してみてください。
たぶん、相当、面白いはずだ。わたしは時々、そこに、人智を越えた意志の存在すら、感じるくらいである。
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「今日の嘘八百」
嘘六 五十六億七千万年後に予定されていた弥勒菩薩の降臨が、一週間ほど早まったそうである。