雷を異常に怖がる人というのがいて、しばしば、間近で雷が落ちるのを見たことのある人のようだ。
間近に落ちると、実に凄いらしい。電撃でイチコロというのが生の恐怖とともにわかるそうだ。
逆に言うと、生で見ない限り、実感はできない。恐怖はあくまで想像から生まれたものである。
まあ、想像のほうが恐怖が大きくなるというケースもあるけれど*1、雷のような、事実、凄まじいものについては、実体験のほうが恐怖は大きいだろう。
その点、地震も雷に似ている。
わたしは大きな地震に遭ったことがない。今まで体験したのは、せいぜい震度4か5弱くらいだろうか。だから、本当の地震の恐怖というものを知らない。
グラグラッ、と来ると、「お」と胸がトキメキ☆17歳になるくらいである。
いや、実際に地震でひどい目に遭った人からすると、とんでもない太平楽なのだろうが、許していただきたい。救いようのない馬鹿男である。放っておいても、いずれ天罰が下るであろう。
で、地震だが、横揺れ、縦揺れというのがある。
右に揺れたら、下半身はそのまま右に流して、上半身は左へ。左に揺れたら、下半身は左に流して、上半身は右へ。
そんなふうに姿勢を取ったら、どうなるのだろう。案外、上手く乗りこなせるのではないか。
縦揺れなら、膝の屈伸を上手に使う。
右へ左へ。膝を使って、上下運動。全体的にはモーグルでコブを滑るような格好で、安定を保ち、上半身をブレないようにするのだ。
「ヨッ。ハッ。ヨッ。ハッ。ホッ」
地震ライディング。案外、スキーやサーフィンのようなトリップ感覚があったりして。
知らぬが花、っていうのかね。こんなことを書いていられるうちが幸せなのだ、きっと。
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「今日の嘘八百」
嘘十二 中国で、目の錯覚を利用して飛ばすロケットが完成したそうだ。
*1:森光子の正体見たり枯れ尾花。