栄養ドリンク

 どうもこう、ネーミングには、物によって法則化する傾向があるらしい。


 少し前にマンションの名前について取り上げた(id:yinamoto:20051122)。マンション名は「外国語+日本語」というパターンが多い。


 外国語といっても、このイタダキモノ・バンザイの国では、9割方、英語、フランス語、イタリア語である。家は重たいので、ドイツ語もまあ、ひっかかる。


 しかし、例えば、モンゴル語チベット語がマンション名に取り入れられることはまずない。あまりイタダいていないからか、もしくはイタダいていても大して崇めていないからだろう。
 ダグワドルジ錦糸町とか、ビャンバドルジ武蔵境とか、ダライラマ東村山なんていうのはナシなのだ。なお、ダグワドルジは大相撲の朝青龍、ビャンバドルジは同じく安馬の本名である。


 マンション名とは別の形で法則化しているのが、栄養ドリンク、栄養剤である。「カタカナ+アルファベット」が非常に多い。


 リポビタンD
 アリナミンA
 アルギンZ
 オロナミンC
 エスカップE
 ハイチオールC


 リゲインチオビタドリンクもあるから、みんながみんな「カタカナ+アルファベット」というわけではない。しかし、かなり高いパーセンテージではある。
 しかも、アルファベットの前にはなぜか「ン」が付くことが多い。


 そうして、おそらく世のほとんどの人が、栄養ドリンクにつく「D」だの、「A」だの、「Z」だのの意味を知らないのだ。


 これは恐るべきことである。
 もしかしたら、単に我々が知らないだけで、実は「リポビタン・ドロ水」、「アリナミン・垢」、「アルギン・雑巾液」の略かもしれないではないか。


 そこのところ、民主党の前原代表はどう考えておるのか?!


 などと、とりあえず責任を政治になすりつけておいて、この話はこれ以上、特に広がらないのである。


 無念である。


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