コムズカしい言い方をすれば、批評精神を持っているということになるのだろうか、歌詞、言葉というものについてちゃんと考えているミュージシャンは、安易にサビを英語にしないようだ(永ちゃんのように、日本人の英語が芸風になっている人は置いておく)。
例えば、奥田民生は、ユニコーン時代、2枚目のアルバムまではサビで英語を使っていたが、それ以降は、日本語で通すようになった。
サビに英語を入れるのは、その手の安易な歌を茶化すときに限られる。
おそらく、ある時期に「なんか変じゃん」と感じたのだと想像する。
どの曲かは忘れたが、ストレートに「君たちも外人になりたくないか」と歌っていた曲があったと思う。
一方、井上陽水は英語を使うが、英語に憧れを持つ日本人、という文化状況(っつーんスかね?)もわかりきったうえで、歌詞にしているようだ。
例えば、「リバーサイドホテル」にこんな歌詞がある。
ホテルは Riverside
川沿い Riverside
食事も Riverside
Oh, oh, oh, Riverside
聞く度に「川沿い Riversideって同じ意味じゃん」と笑ってしまうのだが、もちろん、井上陽水はわかって作っているのだろう。一筋縄ではいかない人である。
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「今日の嘘八百」
嘘十五 海老フライは、大正の頃、名古屋で、金のシャチホコをモデルにして誕生したのだそうだ。