「ロハス」という言葉が最近出てきて、保守的に生きているわたしは反射的に「あ、は〜ん?!」と素早く斜め向きと化してしまうのであった。
本当は保守的というより、惰性で生きているだけなのだが、バレるとカッコ悪いので、黙っておく。
どうも海外から新しげな言葉が入ってきてもてはやされると、ケ飛ばしたくなる。本質とは関係なく。
「スローライフ」、「スローフード」という言葉が入ってきたときは、「人生を投げるのか?」、「飯を投げるのか?」とわざとらしく間違って、でもそれは案外楽しそうかも、と一瞬、惹かれてしまった。投げてえー。
空海の時代に生きていたら、即身成仏あたりに腹を立てていたかもしれない。
で、「ロハス」だが、“Lifestyle of Health and Sustainability”の略だそうだ。
直訳すると、「健康で持続可能な生活様式」。
丈夫で長持ち、電器製品みたいな話かというと、そうではないらしい。
かといって、いきいきと元気に長生きいたしましょう! なんていう市町村の高齢者ケアのような話でもないらしい。
今、わたしが書いたことは、とてもわざとらしいらしい。
いや、別に言わんとすることに文句があるわけではないのだ。
ただ、外来語の略称がもてはやされると、負けてたまるかニッポン男児。ますらおのハートにファイヤー! なのである。
ロハスをもてはやす人には、おまーら、「けじせ」でももてはやすのか? と訊いてみたい。けんこうでじぞくかのうなせいかつようしき、の略である。
まあ、しかし、おそらくロハスという言葉自体は短期間のうちに消費されて(そう、消費されるのだ)、廃れるだろう。
なぜなら、ロハスという言葉には「外来語です。新しっぽいです」という以外に、ほとんどニュアンスというものがないからだ。
言葉自体にSustainabilityがないのDR。