昨晩のニュースを見ていた全国の推定1,150万人が思ったろう。
「高市早苗の大臣名、長え」
いわゆる特命担当大臣というやつなのだが、その担当が「沖縄・北方 イノベーション 科学技術 食品安全 少子化・男女共同参画」。
ヤケクソ(baked shit)で処理に困った問題をまとめて押しつけたらしい。
どう呼ぶのだろう。
「高市沖縄北方イノベーション科学技術食品安全少子化男女共同参画担当大臣」なんてことは、さすがにないだろう。
かといって、「高市沖縄・北方担当大臣」では「イノベーション 科学技術 食品安全 少子化・男女共同参画」に関する部分が落ちてしまう。
「高市いろいろ担当大臣」では、あまりに投げ遣りだ。
長い名前といえば、落語の寿限無が有名である。
寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝る処に住む処やぶら小路のぶらこうじパイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助」
わたしは「ポンポコピーのポンポコナー」のところが好きだ。
この噺、誰が作ったのかは知らないが、どんな名前にするか、さぞ考えていて楽しかったろう。
クルンテープ・マハーナコーン・アモーン・ラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロッカポップ・ノッパラット・ラーチャターニー・ブリーロム・ウドム・ラーチャニウェート・マハーサターン・アモーラビマーン・アワターンサティット・サッカタティヤ・ウィサヌカム・プラシット
Wikipediaによれば、意味は「イン神(インドラ、帝釈天)がウィッサヌカム神(ヴィシュヌカルマ神)に命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高・偉大な地、イン神の戦争のない平和な、イン神の不滅の宝石のような、偉大な天使の都」だそうだ。
「楽しい王の都」というところが楽しい。
古事記には、ウガヤフキアエズノミコトという神様が登場する。神武天皇の父親である。
正式には(古事記では)、
天津日高日子波限建鵜草葺不合命
あまつひたかひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと
だそうで、これまた長い。
調べてみたら、「先代旧事本紀」という書物にはこんな名前の神様も登場するとか。
ドイツ語には、こういうのがあるという。
Donaudampfschiffahrtselektrizitatenhauptbetriebswerkbauunterbeamtengesellschaft
「ドナウ汽船電気事業本工場工事部門下級官吏組合」だそうだ(正しいドイツ語表記は一部「a」の上に「‥」がつく)。
高市氏が海外視察でここを訪れようものなら、大変なことになる。
翌日の新聞記事。
高市沖縄北方イノベーション科学技術食品安全少子化男女共同参画担当大臣は、午後、ドナウ汽船電気事業本工場工事部門下級官吏組合を訪問し、ドナウ汽船電気事業本工場工事部門下級官吏組合の職員達から歓迎を受けた。ドナウ汽船電気事業本工場工事部門下級官吏組合長からドナウ汽船電気事業本工場工事部門下級官吏組合についての説明を受けた高市沖縄北方イノベーション科学技術食品安全少子化男女共同参画担当大臣は、「ドナウ汽船電気事業本工場工事部門下級官吏組合の事例は大変参考になった。我が国もドナウ汽船電気事業本工場工事部門下級官吏組合を見習った取り組みを考えてもいいのではないか」とコメントした。ドナウ汽船電気事業本工場工事部門下級官吏組合長は、「高市沖縄北方イノベーション科学技術食品安全少子化男女共同参画担当大臣は大変知的なレディーだ」と記者団に語った。なお、高市沖縄北方イノベーション科学技術食品安全少子化男女共同参画担当大臣の次の視察先は、タイの首都クルンテープ・マハーナコーン・アモーン・ラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロッカポップ・ノッパラット・ラーチャターニー・ブリーロム・ウドム・ラーチャニウェート・マハーサターン・アモーラビマーン・アワターンサティット・サッカタティヤ・ウィサヌカム・プラシット市のクルンテープ・マハーナコーン・アモーン・ラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロッカポップ・ノッパラット・ラーチャターニー・ブリーロム・ウドム・ラーチャニウェート・マハーサターン・アモーラビマーン・アワターンサティット・サッカタティヤ・ウィサヌカム・プラシット汽船電気事業本工場工事部門下級官吏組合となる予定。
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「今日の嘘八百」
嘘二百四十 ストレスという言葉が発明されるまで、ストレスは存在しなかった。