大相撲

 今の大相撲は面白い。


 これはわたしにとって、少々困ったことである。


 というのは、自宅で仕事をしているので、見ようと思えばいつでもテレビで見られるのだ。


 中入り後、幕内の取り組みが行われるのは、だいたい、午後4時〜6時くらい。
 1日の仕事の流れの中では、佳境に入る時間だ。
 ここでノれれば夜まで一気に突っ走れるし(鈍足だけど)、ここでダラケれば「ああ、もう、いいや。明日、明日!」となりかねない。


 そこんとこ、日本相撲協会としてはどう考えておるのか。


 ――北の湖理事長から「今のところ、それについては特に考えていない」という電話をいただきました。


 今の大相撲の面白さは、勝負が非常に厳しくなっていることから来ていると思う。


 あくまで漠然とした記憶と印象だが、若貴時代の大相撲はもっとのんきだったような気がする。


 遊びがあった、と言ってもよい。
 個性のはっきりしている力士が多くて、ある意味、キャラクター路線だった。


 しかし、その後、大相撲人気は低迷。理由は、人気力士の相次ぐ引退もあるだろうし、他にも理由があるのかもしれないが、わたしにはよくわからない。


 そこで北の湖理事長体制が採用したのが、「格闘」路線だった、とわたしは解釈(というか、想像ですね)している。