2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

折田先生のこと〜続きの続き

皮肉なもので折田先生。落書きされなければ、その事績はほとんど忘れ去られていたろう。 しかし、落書き、ツクリモノがエスカレートすることによって、かえって折田先生に関心が集まることとなった。 大学当局の対応もどこかおおらかであり、結果的に、折田…

折田先生のこと〜続き

こういう面白い話の後には、何を書いても野暮になる。言っとくけど、この後、面白くないよ。 わたしは、後日談的なハリボテもいいが、やはり、オリジナルの折田先生像が好きだ。 特に太陽の塔と、ヤキソバン、サイクリング部員がいい。あ、歌舞伎もシンプル…

折田先生のこと

京都大学に折田先生像というものがある(あった)。 たぶん、かなり有名な話なのだろうが、わたしは世事に疎くて、知らなんだ。 何を今さら、という人には申し訳ない。世の90%の人は世事に疎いだろうから、そういう人達に向けて書く。 折田先生は京大の前身…

啄木少年愛短歌

不来方(こずかた)の お城の草に寝ころびて 乳を吸われし十五の心 うう、スミマセン。思いついちゃったんで。 - 「今日の嘘八百」 嘘三百七十五 区役所の窓口に聖徳太子をひとり置いとけば、大幅な人員削減をできるそうだ。 ▲一番上の日記へ

人間対コンピュータ

よく人間とコンピュータがチェスで対決するとか、将棋を指す、なんて話がある。 チェスのほうは、だいぶ前にコンピュータが人間側のチャンピオンを負かした。将棋では、まだプロ棋士にはかなわないが、アマチュアの強い人に勝てるくらいにはなったらしい。 …

啄木百人一首

今日ハ医学的ノ実験ヲ試ミムト思フ。 石川啄木ナル患者ノ罹患セル「ダメ黴菌」(Damenococcus akireus)ヲ、小倉百人一首ニ感染シタラバ如何ナル症状ヲ呈スルカ観察スコトニヨリ、我ガ国ノ医学界ニ些カノ貢献ヲ為サムト欲スルモノナリ。 秋の田のかりほのい…

ダメのダメによるダメのための

啄木の伝記を読むと、ダメ人間が世間的な責任を負わされて、一方で夢見がちでもあり、女郎買い好きでもあり、妄想はふくらむものの、短歌以外の書くものはとんとモノにならず、何だかうまく行かなくって、そのうち病気で死んじゃった、と、そういうことだっ…

ダメ人間

昨日の、人が真面目に捉えるところで笑ってしまう、という話の続き。 石川啄木の歌もそうで、笑ってしまう。啄木というのは、ものすごくダメな人だったのではないか、と思う。 例えば、有名な、 東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる って、…

笑ってしまう

どうもわたしは人間が干からびているのか、人が真面目に捉えるところで笑ってしまう。 例えば、ベートーベンの第五の冒頭がそうで、例の「ジャジャジャジャーン」が鳴り響くと大笑いしてしまう。 第五のコンサート会場で、演奏が始まった途端に爆笑して、係…

流行

流行、ってのは、いったい何なのだろう。 まあ、簡単に言えば、萩原の名前のほうだ。 ……あ、お客さん、帰っちゃダメですよ、帰っちゃ! どうも昔から流行というものにからきし興味がなくて、弱る。 まわりがその手の話になると、あらぬほうを眺めながら、何…

誤った引き際

どうせ進退を賭けるなら、いっそ、「円楽のプレイボーイ講座12章」に挑戦してほしかった。 ・ Amazon - 円楽のプレイボーイ講座12章 若き日の円楽が、金に目がくらんで(?)、出したレコードである。 プレイボーイの心得を説く円楽のナレーションと、ジャジ…

円楽引退

少し前の話になるが、三遊亭円楽が引退を表明した。 国立演芸場でひさしぶりに落語をやった後、記者会見して、「ろれつが回らない。噺のニュアンスが伝わらない」と引退の理由を語ったという。 記者会見の模様は、ワイドショーやニュースで放送したのかもし…

戦争ができる国

憲法の9条の改正の話とか、軍事関連の法律の話になると、よくわからなくなる。 ある意見を聞くと、ああ、そうかな、と思い、別の意見を聞くと、それもそうかもな、と思う。 千々に乱れる男心。でもないか。要するに、馬鹿なのだろう。 が、まあ、中には、ン…

了見〜その4

ま、しかし、本来、イセエビにはイセエビの了見、花魁蜘蛛には花魁蜘蛛の了見があるわけで、本当のところは、たかだか人間の了見ではわからない。 古今亭志ん朝が落語のマクラでした父・志ん生の思い出話。 うちの親父なんてのはもう、エー、決してあの飛行…

了見〜その3

古今亭志ん生という人は、動物を使ったギャグが得意で、例えば、こんなのがある。 その頃の蜘蛛はみんなこの、肩書きがあってネ。中で花魁蜘蛛(おいらんぐも)なんてのはいいですよね。大っきくて、手をぱーっと両方張っていて、手の股ィ、こう、珠が付いて…

了見〜その2

動物愛護というのはややこしくて、考え出すとよくわからなくなる。 犬を食うの食わないの、なんていうのは割に論点がはっきりしていると思うが、イセエビを縦に切るか横に切るか、なんて話になると、そこまで考えなきゃいかんのか、と思う。 アメリカの一部…