折田先生のこと〜続き

 こういう面白い話の後には、何を書いても野暮になる。言っとくけど、この後、面白くないよ。


 わたしは、後日談的なハリボテもいいが、やはり、オリジナルの折田先生像が好きだ。
 特に太陽の塔と、ヤキソバン、サイクリング部員がいい。あ、歌舞伎もシンプルで好みだ。


 一方、アンナミラーズとか、セーラームーンは安易な感じがして、今イチである。ンーと、手法が安易という意味ではなくて、発想が安易という意味。


 銅像時代は、大学当局がせっせとペンキやツクリモノを消しては、誰かが落書きをする、というイタチゴッコだったようだ。
 当局がきれいに消してくれることによって、不心得者(いや、むしろ心得者か)が新たな落書き、ツクリモノに挑戦しやすくなる、という素敵な展開。


 オリジナルの折田先生像のデザインもいい。謹厳なような、穏やかなような折田先生の静かな表情。バサッ、と思い切って肩のところから直線的にカットした胴。


 何かしたくてしょうがなくなる像だ。ゲージツ魂を刺激する、というか。
 誰の手によるのか知らないが、彫刻家の勝利かもしれない。何に勝利したのかはさっぱりわからぬが。