相変わらずの唐突な話題で恐縮だが、鎖がま。
あれ、実戦ではどのくらい役に立ったのだろうか。
……たぶん、今日、鎖がまについてブログに書いているやつなんて、日本で5人といないだろう。日本で5人といないということは、世界でも5人といないということだ。
参ったか。
別に参らなかったようである。
鎖がまというのは、ご案内の通り、鎌に鎖がついていて、その先が分銅になっている。
この分銅で敵の頬げたを打ったり、刀を絡め取ったりして、隙ができたところを鎌で斬りかかる。
日常生活ではなるべく出会いたくない武器である。
鎌だけなら大して怖くはない。やはりポイントは鎖だろう。
刀で防ごうとすると、刀に鎖が絡みついてしまい、自由を奪われてしまうのだ。
絵で描くと、こういう状況である。
漫画や時代劇なんかにありますね。
しかし、これ、無理に刀を引っ張るからダメなだけなんではないか。
しかも、相手はこちら側の動きを封じて有利な立場の気でいる。
そこに隙が生まれる。
勝負は、この一撃で決まるっ!
いや、実際、鎖が絡まっていたって、刀身のほとんどは空いているのだ。飛びかかって、刃で押し切りにすればそれまでではないか。
しかも、相手は鎖を引っ張っているから、バランスを崩す。引っ張っていた力を利用すれば、よりスピーディに飛びかかることもできるだろう。
相手には鎌があるが、こっちにだって脇差しがある。鎌を受けるなり、肉を切らせておいて骨を断つなり、いくらでもやりようがある。
引いてダメなら押してみな、である。鎖は張っているからこそ役に立つのであって、緩んでしまってはどうしようもない。
とどのつまりは、こういうことになるだろう。
武芸者達はいったい何に苦戦していたのだろうか。実は全員馬鹿だったのかもしれない。
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「今日の嘘八百」
嘘五百六十一 双方とも鎖がまを出し合うと、お互い、非常に困った気持ちになったという。