2006-11-11から1日間の記事一覧

襲いかかる手

最後に、絵についての感想を少し。 砕けようとしている波を高速で撮影すると、波の先は実際、こんなふうに見えるのだそうだ。 おそらく、北斎は波をじーっと見て、その瞬間を記憶なり、メモなりにとどめたのだと思う。 しかし、わたしは、だから北斎は偉い、…

彫り師

しかしまあ、感心するのは、描いた北斎の観察眼と構想力ももちろんだが、これを版木に彫ったやつがいるということである。 浮世絵は、確か版木に下絵を貼り付け、それを彫り師が彫っていくのだったと思う。 この波のカーブ、飛び散る飛沫のひとつひとつを彫…

富嶽三十六景 神奈川沖浪裏

あー、葛飾亜北斎である。 ひさしぶりに「稲本喜則名画の部屋」を更新した。 今回は葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」である。 ・稲本喜則名画の部屋 - 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 今回の模写は大変だった。 今までは3時間とか、せいぜい1日でさっさ…