panchira

 ブログをやっていない人には、ちょっとわかりづらいかもしれないが、ブログでは、どこのリンクをたどってこのページへやって来たか、わかるようになっている。


 たとえば、この↓リンクをクリックして、行った先のページで「日記」という緑色の文字をクリックし、ここに戻ってきてください。


・稲本喜則の座卓からhttp://www006.upp.so-net.ne.jp/inamoto/


 そうすると、私の管理用のページに、「http://www006.upp.so-net.ne.jp/inamoto/」というデータが表示される(私しか見られない設定にしてある)。
 私は「ははあ、このURLのページから誰かが私の日記を見に来たのだな」とわかる。


 ただし、誰が見ているかとか、どこのパソコンからアクセスしたかはわからない。単に、どこかの誰かがリンクをクリックした、元のページがわかるだけだ。


 まどろっこしい説明で申し訳ない。自分でブログをやればすぐに理解できることなのだが、言葉で説明すると、ややこしい。


 先日、これに関連して、感動する出来事があった。
 2週間ほど前、この日記に、あまり深い意味もなく「panchira」という言葉を書いた(id:yinamoto:20050106 )。
 そうすると、こんな2本のデータが私の管理用ページに記録されたのだ。


http://www.google.es/search?q=+panchira&hl=es&lr=lang_ja&as_qdr=all&start=40&sa=N
http://www.google.com/search?q=panchira&hl=en&lr=&start=170&sa=N


 わかるだろうか。スペイン語Googleと英語のGoogleを使って「panchira」を検索し、はるばる日本の私のページを見に来た人がいたのだ。
 そうして、もし日本語を解さない人なら、読めない文字が羅列してあるだけなので、きっと落胆して他のところへ行っただろう。


 私が感動したポイントはふたつある。


 インターネットが国境を越える、なんて、今さら当たり前の話すぎて、書く気にもなれない(今、書いてしまったが)。
 しかし、「panchira」という、男のいじましさ、ナサケなさ満開の言葉をきっかけに、スペイン語の人と英語の人が一瞬でも私と邂逅したという事実の、この凄まじい馬鹿馬鹿しさ。panchiraが縁となった、一期一会。
 私は感動した。


 もうひとつは、パンツチラリ→パンチラというふうに日本で誕生した言葉が、欧文でもある程度普及しているという事実である。
 上記の検索結果を見ると、スペイン語のほうは日本語で検索しているが、英語のほうは言語を特定していない。ざっと見ると、検索結果は欧文で書かれたページがメインで、全体では7,940ものページが引っかかっている(これを書いている段階では、です。たぶん、時々刻々と検索結果は変わるはず)。
 日常的な言葉にまではなっていないが、おそらくは海外の深い人々(オタクと呼んでいいのかは保留)を中心に、そこそこ、一般化していると見ていい数字だ。


 世界に広がるpanchira。素晴らしい。男のいじましさ、ナサケなさは、さまざまな壁を越えるのだ。


 ペリーよ、あなたの為したことが、今、ここにこういう形で結実している。


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