細木数子の「ズバリ言うわよ！」という番組を何度か見たことがある。
ゲストの過去を振り返りながらトークを展開し、最後に細木数子がゲストに判定（とは言わないか……）を下す、と、そういう内容の番組だったと思う。
不思議と占いをしているシーンをあまり覚えていないのだが、これはわたしがあまり占いに興味がないからかもしれない。
まあ、一般に占いは、大魔術と称する手品（か手品に見せかけた大魔術か知らないが）に似たところがあって、裏があるだろう、いやそれにしてもしかしね、と半信半疑になったり、驚いたりするのも楽しみのひとつだ。
真贋をあまりうるさく言い立てるのも大人げないし、逆に入れ込みすぎるのもどうかと思う。
番組を何度かしか見ていない範囲での感想だが、細木数子がゲストの痛いところを突く、あるいは視聴者に「そうかもねえ」と感じさせる手際は、なかなかのものだと感じた。
細木数子は若い頃に銀座のクラブのママをしていたそうだが、その頃の経験が生きているのか。あ、いや、まずは占いの腕前が素晴らしいということですかね。ええ。
番組では最後に、細木数子が診断（とも言わないか……）を下す。それまで陽気にワイワイしていたゲストが、急に神妙な面持ちになる。
細木数子はここで、いざというとき、「地獄に堕ちるわよ！」とトドメの一撃を食らわすらしいのだが、過去に、言い返したゲストはいるのだろうか。
「アナタ、地獄に堕ちるわよ！」
「お前もな！」
スタジオは凍るね。間違いなく。
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「今日の嘘八百」
嘘三百二十七 納豆を食べるとダイエットできるというので、知り合いの女の子が毎日、大量に食べている。
