大相撲とサイババ

 週刊現代八百長報道は、あれはあれでいい。
 記事の真偽はともかく、大相撲の世界は閉鎖的だから、たまにああいう形で外から緊張感をもたらすのはいいことだと思う。


 ただ、まわりまで一緒になって「けしからん!」、「真剣勝負しろ!」、「バカタレが!」などと言い立てるのは野暮だ。単純すぎるし、「正義」側につく嫌らしさすら感じる。


 昨日の朝日新聞夕刊の「窓」欄にこんなことが書いてあった。


騒ぎの背景には、監察制度の強化など透明性の確保に角界が細心の注意を払ってきたとはいえない側面があるのではないか。


 こういうのが、つまらない意見の典型だと思う。県のほうでやたらと林道ばっかり造っているっていう話じゃないんだから。


 大相撲のスポーツ化が進められたのは戦後のことだという。
 相撲の取り組みは、手品と魔術の狭間を楽しむようなもので、昔々はナポレオンズだったものがドクター・マリックになって、今はサイババあたりだろうか。もうちょっと行ってるかな。
 わたし自身は、北の湖理事長のガチンコ路線を気に入っている。しかし、芸能、華の部分がなくなるのはつまらない。


 何事も白日の下にさらせばいい、というものではない、と思うのだが。
 暗いところには全て蛍光灯をつけましょう、という考え方は間違っている。

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「今日の嘘八百」


嘘三百五十六 白黒は理事長と編集長の相撲で決着つけるべきである。


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