八百長

 朝青龍の取り組みが八百長だ、と週刊現代が書き立てて、日本相撲協会が訴訟する、と息巻いている。


 広辞苑で「八百長」を引いてみた。


やお-ちょうヤホチヤウ八百長】(明治初年、通称八百長という八百屋が、相撲の年寄某との碁の手合せで、常に一勝一敗になるようにあしらっていたことに起るという)[1]相撲や各種の競技などで、一方が前もって負ける約束をしておいて、うわべだけの勝負を争うこと。なれあい勝負。「―試合」[2]転じて、内々示しあわせておいて、なれあいで事を運ぶこと。「質疑応答で―をする」


 八百長さんは、八百屋の長兵衛さんとでもいったのか、八百屋の長吉さんだったのか、あるいは八百屋の長介さんだろうか。
 乾物屋の長さんでなかったのは、幸いである。えー、わかんなきゃ置いといてください。


 それはさておき、広辞苑を見る限り、相撲と八百長は昔から縁が深かったようである。


 もちろん、現代の大相撲に八百長があるのかどうかなんて、わたしなんぞの知るところではない。


 ただ、相撲はスポーツであるとともに芸能でもあり、そういう意味では、フィギュアスケートやシンクロナイズドスイミングに通ずるところもある。
 スポーツと芸能の両方に足を置いているところが相撲の面白さだから、あまりツリ目になってうるさく言うものでもないと思う。