ブラックジョーク

 ブラックジョークというのは、毒を盛った(持った、と書こうと思ったのだが、こう変換された。こっちの書き方のほうが面白い)笑いのことだ。
 死をはじめとするタブーを一時的に破って、笑かす。


 以下、少々、リクツっぽくなるが、諦めていただきたい。


 笑いというのは、意外なところをひょい、と突かれると起きるもので、どうやら我々は頭の中が「あれま、どうしましょ」と慌てると笑うようだ(うれしい笑いというのもあって、それはちょっと別)。


 タブー破りというのは、頭の中を「あれま、どうしましょ」とさせる代表的な手口だ。
 で、タブーが破られて「あれま、どうしましょ」となって、人がどう反応するかというと、笑うか、あるいは怒り出すのだ。


 だから、ブラックジョークをやるときは、少々、気をつけなければならない。笑わせるつもりが、怒り爆発なんてこともあるからだ。


 皇室にまつわるジョークが多いのも、皇室が幾重ものタブーで守られているからだろう。