一昨日、ブログにはボケ系の文章とツッコミ系の文章があるんじゃないか、と書いた。
ボケとツッコミという視点から、ブログをさらに進化させるツールはできないか、考えてみた。
斎戒沐浴の後、お祈りをして、ハエタタキで頭を三度叩くと、こういうものが出てきた。
黄色い吹き出しのところをクリックすると、こんなふうになる。
要するに、ブログの文章に読者がツッコミを入れられる、という仕掛けである。
画像中に「×2」、「×3」、「×5」とあるのは、ツッコミを入れた人数だ。ツッコミが多くなるにしたがって、セリフも大きくなる。
まあ、吹き出し自体は、もうとっくに他のアプリケーションで実現しているインターフェイスなのだが、“ブログ”で“ツッコミ”として使う、というところがミソである。
あらかじめ、ブログに何種類か、ツッコミのセリフが用意してある。読者は、ツッコミを入れたい場所にそのセリフを入れる(ドラッグ&ドロップがいいのかな?)、とまあ、そういう仕組みだ。
汗マークとか、意気消沈マークとか、ニコニコ・マークとかを文中に入れられるブログのシステムもある。
ただ、それらは、あくまで書き手が適宜入れるものだ。こっちのアイデアでは、読者がガンガン(別にショボショボでもいいけど)、ツッコミを入れるのである。
こういうツールができたら、文章を書くほうの感覚も変わるのだろうか。
「人間がボケるのは、そこにツッコミがいるからである」と、アンリ・ベルクソンは、その主著「物質と記憶」の中で書いている。
――というのは、何となく頭よさそうに見えるので書いてみただけのデタラメだが、もしツッコミ・ツールが普及したら、ツッコミを期待してボケまくる文章が増えるのだろうか。興味がわく。
吹き出しに読者が自由に書き込めるようにする、という仕組みももちろん考えられる。
しかし、人間の悲しいサガで、蹴落とし・引きずり落としの道具と化してしまうかもしれない。いわゆる「荒らし」を助長する可能性もあるので、考えどころだ。
まあ、手始めとしては、こういう簡単なツッコミ・ツール。
使っているうちに、「もっとこうすれば」というアイデアがいろいろ出てきて、当初は思いもよらなかったものに進化していくかもしれない。
十年前には、蹴落とし・引きずり落としも含め、今のインターネット状況なんて想像もできなかったように。
この手のツールは、オープンソースっつーんですか、何となく、フリーで発展させていったほうが面白いものになっていく気がする。
ただ、開発に参加する人間には、一定の条件が必要だろう。わたしが思うに、最も大切な条件は、「洒落がわかる」ことである。
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「今日の嘘八百」
嘘二百二十二 必要なのは“お金じゃなくてセンス”だが、“センスには生まれ育ち”が重要である。