この間買ったレトルト食品に「チャーハン風」と書かれた商品があった。チャーハン風とはなんだろうか、と食べてみると、ご飯にチャーハンのような味付けがしてあって、しかし炒めてはなく、確かにチャーハン風であった。
風という言葉がつくものには本物に似せてあるが少し違うというニュアンスがある。日本風の庭というと、日本的な感覚の庭というふうで、日本庭園そのものではないと言外で語っている。日本風の庭、というのと、日本式の庭は違う。中華風というのも中華のものずばりではないという感じがする。
調という言葉もある。日本調の家というと、感覚的には日本の伝統的な家そのものではないという感じがする。日本式の家というといろいろに捉えることができ、日本の方式を取り入れた家とも思えるし、日本の伝統的な家とも思える。
和風、和式とはいうが、和調とはいわない。日本風、日本式、日本調はどれもいう。このあたりの違い、何に由来するのだろうか。