地球が温暖化するにせよ、寒冷化するにせよ、わたしには、それらを克服する革命的アイデアがある。
当然のことながら、地球が太陽に近づけば気温は高くなり、太陽から離れれば気温は低くなる。
そうして、地球の昼の側は太陽側、夜の側は太陽と反対側だ。
わたしの革命的アイデアというのは、みんなで地球を「押す」のである。
仮に温暖化が進むとしよう。
その場合は、昼の側が地球を押して、太陽から少し遠ざける。
こういうのは綱引きと一緒で、息を合わせないと、力がうまく対象に伝わらない。
だから、テレビかラジオを通じて、リーダーが号令をかける。
リーダー「行くよー。準備はいいねー? 構えてー……そーれ!」
昼側の人々「よいっしょ!」
リーダー「そーれ!」
昼側の人々「よいっしょ!」
リーダー「そーれ!」
昼側の人々「よいっしょ!」
地球は自転しているから、昼の地域は変わっていく。
だから、地球全体でウェーブをするように、押す人々もバトンタッチしていく。
リーダー「そーれ!」
昼側の人々「よいっしょ!」
リーダー「そーれ!」
昼側の人々「よいっしょ!」
何日かかるかわからないが、ついにテレビ、ラジオで発表される。
リーダー「皆さん! 世界中の皆さん! 地球はついに目標の位置までズレました。これで、気温が2度下がります!」
世界中の皆さん「わーっ!!」
いや、ツッコミはご無用。
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「今日の嘘八百」
嘘四十二 取り組み後の相撲取りの激しい息を無理矢理止めると、日本の温室効果ガス排出量は0.2ポイント下がる。へえ〜。