司馬遼太郎に「街道をゆく」というシリーズがあって、リッパなことが書いてあるらしいのだが、リッパなことに特に興味がないので、読んだことがない。
新聞広告などで墨痕鮮やかなロゴをよく見かける。人気があるのだろう。
リッパなタイトルである。
わたしはそのリッパさに、少々、あざとさのようなものも感じるのだが、これは単にわたしがリッパな人間ではなく、ひねこびているからかもしれない。
題名をつけるのは、たいてい、著者である。そうして、司馬遼太郎はどーんと「街道をゆく」と打って出た。
照れくさくならなかったのだろうか。
タイトルを原稿用紙に記してから、「いやいや、これではエラソーだな」と感じて、
司馬遼太郎
街道を自転車でゆく
などという、のんびりしたタイトルに変えようとは思わなかったのか。
あるいは、
司馬遼太郎
横断歩道をゆく
という、みどりのおばさん、ありがとう的発想はどうか。
となると、奥行き、広がりに欠けてしまうことくらい、さすがにわたしでもわかるけれども。林野庁のパンフレットに頼まれたわけじゃあるまいし。
ハイ、その通り。わたしがやっているのは「難癖」、「おちょくり」である。
下賤な人間が物を書く場を与えられると、すぐに引きずり落としを始めるという実例だ。
しかし、こんなタイトルのもののほうがずっと面白いと思うのだがどうだろう。
あの司馬遼太郎がこういうものを書き始めたら、相当、インパクトがあったろうと思う。ぜひ司馬史観も活かしていただきたい。
衝撃だろう。
そして、こちらのほうが現代的意義があると思うのだ。日本人がどうたらこうたらと、証明のしようもないことを書き並べるより。
読んでないけど。
「今日の嘘八百」
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嘘三十一 党内で国税庁の税収に税金をかける案が急浮上している。