ロボット

 熱心に追いかけているわけではないが、ロボットに関する記事やニュース、動画があると何となく見たくなる。未来とかイノベーションに興味があるというより、ロボットを通してそれを作ったり評価したりする人たちの考え方や物事の捉え方が見えてくるのが面白い。
 おれが好きなのは、ボストンダイナミクス社の四つ足ロボットシリーズだ。

 こいつを初めて見たときは驚き、感動した。この頃のボストンダイナミクス社の四つ足ロボットはいかにも無骨で、しかも突然蹴られてヨロケたりして、かえってそれが生々しく、不気味で、けなげで、魅力的だった。
 最近は技術も進んで、バナナにすっ転ぶようになったようだ。

「プロダクト・デザイン」が入ってきていて、それがちょっとしゃらくさくはある。
 ボストンダイナミクス社は二本足ロボットもつくっている。

 しかし、おれは四つ足ロボットほど魅力を感じない。なぜだか自分でもよくわからないが、もしかしたら、漫画や映画である意味、見慣れてしまっているからかもしれない。驚きが少ないのだ。
 日本でよくニュースになったり、持ち上げられたりするロボットは「可愛い」と評価されることを狙っているものが多く、あまり好きになれない。子供っぽいと感じる。そもそもロボットには人間的な「顔」がいるのだろうか? コミュニケーションとか、好かれる、話題になるということが目的なら、いっそ乙武くん型ロボットをつくってみてはどうか?
 それはともかくとして、もう一本、おれが好きな「ロボット」ビデオ。

 人間がロボットを真似ているわけで、もしかすると、ロボットがこういうことを始めたときこそ、人間がロボットを本当に脅威と感じるべきなんじゃないか。