把瑠都が楽しい

 大相撲は見ない時期には全然見なくなるのだが、一度見出すと、ついつい毎日見てしまう。

 今場所は把瑠都が素晴らしい。白鵬を振り回して投げた土曜の逆転勝ちもよかったが、一昨日の日馬富士戦はさらによかった。まわしを取らせまいと極端な前傾姿勢を取る日馬富士を物ともせず、腕を伸ばして上からむんずと上手をつかんだときには、規格外れの相撲の取り口に大笑いしてしまった。まわしを取ってしまえば、あとは日馬富士を吊り上げて、うっしゃうっしゃと土俵の外まで運ぶだけである。

 把瑠都は勝った直後のインタビューもチャーミングで素敵だ。インタビュールームに、土曜の白鵬戦後は「ヨッシャー!」、一昨日の日馬富士戦後は「緊張したー!」と言いながら入ってきたそうだ。素直で陽気で天真爛漫で、隣の家に住んでいると楽しそうな、絵に描いたような好青年である(好青年を描いた絵とはどんなだか、今いち想像しにくいが)。

 ところで、把瑠都はその顔立ちから「角界のディカプリオ」と呼ばれているそうだけれども、してみるとディカプリオは「映画界の把瑠都」なのであろうか?