ブランドイメージ

 ソニー製のパソコン向け電池パックが大量リコールとなった件で、昨日の朝日新聞にこんなことが書いてあった。


誤算の代償は(中略)「SONY」ブランドのイメージ低下として高くつきそうだ。


 果たしてそうだろうか、と思った。


 いや、リコールでイメージが高まるということはまあ、ないだろう。
 しかし、ソニーの場合、さほどブランドイメージが低下するとも思えないのだ。


 なぜなら、元々、ソニー製品はよく壊れるからだ。それも、ヒンジ部分とか、ヘッドホンジャックの接触とか、つまらないところがよく壊れる。


 逆に言えば、「また壊れるかもなあ」と思っている客にも、つい製品を買わせてしまうところにこそ、ソニーのブランドイメージの強みがあった。
 製品の機械的な信頼度が低くても、それを補うだけの魅力があったのである。


 むしろ、その「補うだけの魅力」を出せなくなっていることが、ここ何年か、ソニーが苦しんでいる理由ではないか。