ここのところ、東京近辺はずっと天気が悪い。
どうやら、前線が停滞しているらしい。
調べたわけではないが、「前線」という言い方は、戦争の「前線」から来ているのだろう。
戦場で敵味方が激突するラインからの連想だと思う。実際、気象のほうの前線も、歩兵よろしく、寒気と暖気がぶつかるところで発生するのだそうだ。
今朝6時の天気図である(気象庁ホームページより)。
なるほど、そう考えて見てみると、戦場である。高気圧や低気圧のところに軍や部隊を意味する凸を置いたら、もっとそれらしくなるだろう。
前線はいわゆる停滞前線なので、膠着状態のようである。
北軍は全体に自軍の左翼に兵を移動させつつある。
しかし、敵軍に向かっているようには見えず、右側の高気圧師団なぞ、戦場から離脱しかかっている。時速30kmというのは相当な逃げ足の速さだ。
真ん中の高気圧師団は時速20kmでそれを追っている。
どうやら、北軍は前線の兵士を見捨てるつもりらしい。「諸君の勇戦を期待する。ワシら逃げるけん」と言ったところか。
一番左の高気圧師団も左翼に向かっている。しかし、やや前線のほうを向いているのは、いわゆる殿軍(しんがり)を任されているのだろう。殿軍とは、退却の際、敵を食い止める役目だ。
えーっと、このままじゃ、スクロールが大変ですよね。ちょっと手を入れて、もう一度掲載します。
敵に前線を突破されても、左の高気圧師団が戦っている間に、右のふたつの高気圧師団は逃げられる。
「ゆっくり」という言葉からも、殿軍を任せる作戦が読みとれる。
一方、南軍は攻勢に出ているようである。台16号師団が右翼へ、台17号師団が前線に向かって直進している。矢印の方向からすると、師団二つを結集して、前線の一点突破を図るらしい。
よく見ると、北軍の前線左には低気圧師団があり、前線に沿って自軍の左翼(南軍の右翼)に向かっている。
敵の台16号師団と台17号師団に備えるためか、それとも逃げにかかっているのか。
前線こそ膠着しているが、戦況は南軍優勢と判断してよいものと思われる。