ボケ系とツッコミ系

 例によっての思いつきなのだが、ブログの文章には、ボケ系の文章とツッコミ系の文章があるのではないか。


 もちろん、その二種類しかないというわけではなくて、例えば、


今日わエージくんとお台場に行って、とっても楽しかったじょ(はーと)。


 みたいな、ご先祖様ドーモスイマセン調の文章もある。が、ここでは捨て置く。


 何というか、人にはツッコミを入れたいというツッコミ欲と、ボケたいというボケ欲があると思うのだ。


 わたしのこの日記は、割とボケ系の文章が多い。


 ボケというのは、よく誤解されているけれども、“呆け”ではない。


 観客なり、視聴者なり、読者なりの想定するものからズラしたことを言ったり、やったり、書いたりする。これがボケの手口だ。
 ダウンタウンの松本や、爆笑問題の太田のやり口を考えてもらえば、ボケというのはズラシであることがわかると思う。


 ボケはひとりでもできるけれども、ツッコミにはツッコむ相手がいる。


 しかし、ブログの場合は漫才のように横に相方(ボケ役)がいるわけではない。


 それではどうするかというと、人の行動や言動、政治、経済、スポーツ、芸能、思想、ファッション、飯、風呂、寝る、なんてのはさすがに少ないだろうが、まあ、いろいろなものをとらまえて、ツッコむことになる。


 よく知らないが、ブログというのは元々、人間のツッコミ欲を満たすために開発されたのではないか。
 実際、ブログを森羅万象世事周囲へのツッコミの道具として使っている人は多い。


 嘘だと思ったら、何かを批判しているブログの文章で、文脈に沿って、「なんでやねん」、「そうそう」、「○○かよっ!」などというセリフを適宜差し挟んでみればよい(ま、嘘かもしれません)。


 わたしも、ツッコミのスタンスで書くことがある。しかし、近頃は前より減った気がする。
 どうも、ボケのほうが性に合っているようだ。いいとか悪いとかではなく。


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「今日の嘘八百」


嘘二百二十 最近の研究によれば、月代(さかやき)を剃る習慣は、ハゲた主君への配慮から始まったという。