ねんきん事業機構、なのだそうだ。
何がっていうと、社会保険庁の新しい名前である。2008年に組織替えして、名前も変えるらしい。
組織改革も、まあ、必要なのだろう。
そこんとこは、ま、ヨロシクやっといてくれたまえ、ワッハッハ、てなもんである。
一方で、いろいろとミス、不祥事がバレたので、名前を変えて、それら全てなかったことにしてしまおう、という手口もミエミエである。
あなたねえ、
ねんきん事業機構
ですよ。
わたしはまた、
粘菌事業機構
かと思った。
いや、皮肉ばかりではない。半ばマジでだ。
粘菌というのは、こういうものである。
普段は単細胞の状態で分裂したりしながら各人楽しく暮らしているけれども、まわりに餌が少なくなると、合体してウニウニよそへ移動する(リンク先のCの状態)という、イカしたやつらだ。
社会保険庁の人々も、いろいろ叩かれたので、別の場所へウニウニ移動したいのかもしれない。そんな意味も込めたのなら、いいセンスだと思う。
まあ、でも、違うだろうな。
「ねんきん」とひらがなにすることで易しげ、親しみやすいイメージにしたい、という狙いなのだろう。
しかし、残念ながら、親しみやすさより、頭が悪そうなイメージのほうが強くなってしまった。
ひらがなにすれば親しみやすくなる、というのは安易である。
だいたい、「年金」を「ねんきん」としておきながら、もっとヤヤこしく、ムズカしげな「事業機構」が漢字のままだ。頭隠して尻隠さず、というか、ハゲを隠してヅラ隠さず、というか。
かといって、
年金じぎょうきこう
というのも頭悪そうである。