えー、あけましておめでとうございます。
今年もお引き立てのほどをお願い申し上げます。
何しろ、わたくしどもは、あなたがたにとりすがるしかない商売でございまして……と来れば、これは正月の志ん生の決まった話し出し、である。
例によって、年賀状を一通も書かなかった。書かなくなってもう十数年。別に主義主張があってのことではない。礼儀と面倒を秤にかけりゃ、面倒が重たいこのワタシ、といったところだ。
ですので、今、書いているこの文をもって、年賀状に代えさせていただきます。謹賀新年、賀正、賀薪嘗胆、賀チョーン。
新年早々、相変わらずの出たとこ勝負で書いている。まだ酒は飲んでいない。文が変だとしたら、私の脳味噌のデキがそもそも変なのだ。
それにしても、年末年始は長い。テレビ番組が。
31日のPRIDEが5時間半(!)。テレビはまだチャンネル変えればいいけれど、観客はよくまあ、耐えたものだ。
紅白歌合戦が4時間。レコード大賞が3時間。
今日に移ると、日本テレビの「平成あっぱれ開運祭!!」というのが5時間。TBSの「スポーツマンNo.1決定戦」が4時間。フジテレビの「新春かくし芸大会」が3時間。テレビ朝日の「志村&所の戦うお正月芸能界マル秘ライバル激突仁義なき頂上決戦2005」(タイトルも長げー)が4時間半。テレビ東京の「匠の美味」が5分。
テレビ東京には落ちを担っていただいたが、とにかくやたらと長いのである。
まあ、年末は大掃除だお節料理作りだなんだで、ドタバタしている家が多いだろうし、元旦も人が来たり、出かけたり、昼酒で寝たりと、ずーっとテレビを見ている人は少ないだろう。長尺でダラダラやる、というのが正解なのかもしれない。
何となく賑やかしいことをやっていればいいのです、正月のテレビは。
テレビ局側からしても、短くピシッとした番組を作るのには、人もお金も才能も必要だから、少人数で長尺、どうせ真剣に見るやつもあんまいないし、というところなのだと思う。
というわけで(どういうわけだ!?)、私には、年始にあたって、強く「これが言いたい」ということも特になく、そんなこんなで相変わらずのナマコ的態度で生きて参りますので、テキトーによろしく。ドーゾ。