ルネ・マグリットに「これはパイプではない」という有名な作品がある。
下のほうにある、「Ceci n'est pas une pipe.」というのは、フランス語で「これはパイプではない」という意味。
確かに、これは「パイプの絵」であって、煙を吸ってフーハーやるパイプの「実物」ではない。
しかし、初めて見ると「え?」と思うし、そのうち、「絵!」と思うし、さらに見ていると頭がこんがらがるような、ふわふわ宙に浮かぶような変な気分になる。
マグリットという人は、いたずら好き、面白がり好き(面白がらせ好き?)だったようで、たぶん、見る者をこんがらがらせて、面白がりたかったのだと思う。
パイプの絵はあくまで「絵」であって、パイプの「実物」ではない。
同じように、和田氏の描いた絵はあくまでスギ氏の絵の「絵」であって、スギ氏の絵の「実物」ではない。
そんな論法もあるはずだ。
これを称して、ヘリクツと呼ぶ。
ま、通用せんだろうけど。
これは「これはパイプではない」ではない
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「今日の嘘八百」
嘘百五十一 豊胸手術を受けた人は自分の胸に訊いてみるべきだ。