ピーポくんは全裸だが問題ないのか

 

 警視庁のシンボルマスコットであるピーポくんである。

 警視庁の広報ツールなどによく登場する。

 前々から疑問なのだが、ピーポくん、全裸だ。全裸にベルトと襷だけ。はっきり言って、変態である。おれがこんな格好で街を歩けば、確実に逮捕される。「ピーポくんの真似をしているだけなんです!」と言い訳しても、絶対に許してもらえないであろう。

 ピーポくんの全裸姿、警視庁としては問題ないのであろうか。

 性器がないからいいのだ、という説明もあるのかもしれないが、爬虫類には普段、性器を体内に収納していて、いざというときに伸ばす種もいる。ピーポくんがそうでないのだ、とは言い切れないだろう。もしそうなら、ピーポくんが街をパトロールしていて、きれいなお姉さんに興奮したら、目も当てられないことになる。

 ピーポくんには家族がいるらしく、こんなイラストもあった。

 

 

 お父さんとおぼしいの、おじいさんとおぼしいの、ともに下半身丸出しである。男性は下半身隠すべからず! という一家の方針なのであろうか。もっとも、右端の幼児は半ズボンを履いているから、一定の年齢に達したとき、ピーポくん一家の男子は下半身をさらけ出す一族のルールがあるのかもしれない。

 しかしまあ、ピーポくんをマスコットとして採用するとき、警視庁内で問題にならなかったのであろうか。

担当「あたらしく警視庁のマスコットとしてこのキャラクターを採用したいと考えております」

偉い人「ふむ。しかし、全裸にベルトだけ、というのは問題ないかね?」

 などという会話はなかったのか。

 もっとも、ピーポくんが制服を着ていたら今いちパンチのないキャラクターになったようにも思われる。ピーボくんが目を引き、印象に残るのは全裸にしたという英断(?)の結果でもあるようにも思うのだ。