わたしは子どもの頃から生物の不思議ということに感銘を受けるたちで、例えば、草っ原で捕まえたショウリョウバッタのあの変に角張ったご面相を見ては「なんでこんなんなったんだろうなー」などと不思議に思っていた。もっとも、ただただ不思議に思うばかりで、その謎を積極的に解こうとはしなかったから、研究者には向いていない。ありていに言うと、ただただ口をボカンと開けている馬鹿だったのである。
昨日、ネットを徘徊していて、ヒトデの再生中の写真を見つけた。人によってはちょっと気色悪いかもしれないので、ご注意いただきたい。
→ 真鶴 海の生き物たち♪栄寿司My検索図鑑 - ヒトデの再生
最初はどうなっているのかよくわからなかった。ヒトデが何かに食われようとしているのだろうか、と思ったが、違った。
ヒトデは星形をしている。5本の脚(腕)があり、脚を切ると、本体(4本の脚があるほう)から脚が出るだけでなく、切られた脚のほうからも本体が再生するという。
リンク先の写真は、切れた脚から本体が再生する途中だそうだ。つまり、脚から小さな体(オレンジ色の部分)が生えてきているところのようだ。時間が経つと、体が成長し、脚とバランスの取れたサイズになるのだろう。
こういうのは実に不思議である。素質のある人なら、ここからヒトデの細胞を調べるなり、化学物質を調べるなりするのだろうが、わたしはただ写真を見て、「うひゃー」と喜んでいるだけである。やはり、馬鹿なのである。
お次はヒトデが移動するところを高速度で再生したムービー。これも人によっては気色悪いかもしれない。特に虫の苦手な方は要注意。
どうやらヒトデにはヒトデなりのペースがあり、案外動きに融通が効くらしい。ただそこらへんに張りついているだけの輩ではなかったのだ。
これまた素質のある人ならヒトデの運動機能の解明へと向かうのであろう。しかし、ムービーを見て気色悪さに「うひゃー」と喜びながら、わたしが何を思ったのかというと、「来世は、できればヒトデに生まれ変わりたくないなー」であった。ヒトデさん、ごめん。