阿川佐和子著「スープ・オペラ」
と、こう眺めていて、萎えてくる心理というのは何なのだろうか。
駄洒落(なのか?)というのはあまり説明するものではないのかもしれないが、えーとですね、テレビ番組に「ソープ・オペラ」というジャンルがありまして、アメリカの昼のメロドラマのことですね。だらだらと延々続くラブストーリーらしい(見たことはない)。昔、石鹸会社がスポンサーをしていたことから、その名がついたとか。
それをもじって、「スープ・オペラ」。
とりあえずは、そうですか、というほか、反応のしようがない。
こういうタイトルというのは、本人が己のポジションを案外ときちんと把握していて、ある種の計算高さから出てくるものなのか、それとも、もっとシンプルに、ふと思いついて、おお、ウフフ、と原稿用紙(かパソコンか知らねども)に記した結果が、現在の阿川佐和子のポジションなのか。
阿川佐和子といえば、天の配剤とも言うべき親友、檀ふみとの共著もある。
これまた眺めていると、萎えてくる。切なさすら覚える。
こういうタイトルも、2人でのんきに話していて、「ああ、それいい! 面白い! キャハハ」などという会話のうちに決まるのか、それとも、己達の座標を記したグラフを決して笑っていない眼で睨み、沈思黙考3時間の後に、出てくるものなのか。
まあ、しかし、これらのタイトル、書店で目立つのは確かなんですがね。
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「今日の嘘八百」
嘘七百五十二 かぐや姫のいた節の上下には、他の姫達も入っていたのだが。