残っているもの

 最後に、極私的な話だけれども、私は中学時代のいじめられた体験を、よかったとは言わないものの、否定的にばかりは捉えていない。
 ああいう屈辱感やみじめさ、恥の記憶は、一方的に否定するより、その後も抱えておいたほうがいいように思う。


 これこれこういうことに役立ちます、という実利的な理由ではないのだけれども。
 心のある部分を実感できた、というかね。そういう、いいもの、嫌なもの、さまざまに抱えたものに基づいて、今、行動するわけだし。
 うまく言えないのですが。

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「今日の嘘八百」


嘘三百二十九 これだけ話をでっちあげるのも大変なんスよ。


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