2011-01-01から1年間の記事一覧

企業サイトのお見舞いの言葉

日本の大企業のウェブサイトを見ると、今はトップページにたいがい「被災された方に心よりお見舞い申し上げます」というような文言が書いてある。もちろん、本当にお見舞いの気持ちというのもあるだろうし、他の企業が出しているのにうちが出さないのはいか…

横断歩道の渡り方

歩道がなくて代わりに白いラインが引いてあって、でもそこそこ広い道路というのがありますね。最近、そういう道路の横断歩道で、赤信号だがクルマが来ていないときに人がどういう行動を取るか、折に触れて観察している。 道にもよるのだが、クルマが来なくて…

陰謀論

陰謀論というのはなかなか厄介で、よくできたものになると、何しろ陰謀であるからして簡単には実証も反証もできず、「あるいはそうかも」と思わせてしまう。その人の状態によっては「あるいはそうかも」と「そうに違いない」の距離は意外なほど近く、一度信…

不安と想像力

地震以来、折々にtwitterを見ているのだが、書き込みの傾向が時間の経過によって変化してきているようだ。地震直後は被害に関する直接的な情報が多かったが、数日経つと、不安感や怒り、高揚感を感じさせるものが増えた。不安感と怒りについては原発の事故の…

災害報道

地震以来、折にふれてテレビを見る。普段は1ヶ月に30秒くらいしかテレビを見ないときもあるから、視聴時間は通常の1000倍〜2000倍という高い濃度である。 見ていて、総じてNHKは災害時の放送の訓練がよくできていると感じた。アナウンサーの落ち着き、冷静な…

昨日

昨日は夜10時半頃まで仕事して、家まで歩いて帰ろうと会社を出た。 地下鉄が再開しているかと麻布十番の駅を降りると、隣駅の白金高輪までは動いているとのことだった。一駅でも助かると地下鉄に乗ったら、白金高輪で乗っていた電車が日吉行きに変わった。ラ…

太った

最近、会う人ごとに太った、太ったと言われる。 京都から東京に戻ってひさしぶりに会う人が多いせいもあるが、それでも太ったという事実に変わりはない。いや、一昨日会った人はせいぜい半年ぶりで、その人からも「太った」と言われたから、ここしばらくの間…

BGM病

スーパーなんかに買い物に行くと、よく、というかほぼ必ず店内にBGMがかかっている。売れている歌をかけているところもあるし、有名な曲のインストゥルメンタル版をかけているところもある。たぶん、有線から選んでいるのだろう。 あれらBGM、一度気になり出…

商店街の活気

東京の武蔵小山というところに引っ越した。 武蔵小山は私鉄沿線の駅で、アーケードの商店街がある。端から端までゆっくり歩くと10分くらいかかりそうな長い商店街で、随分と賑わっている。 アーケード型の商店街については、全国的にいわゆるシャッター商店…

理論と現実(フランス革命とナポレオン)

ナイジェル・ニコルソン著「ナポレオン一八一二年」を読んだ。ナポレオン1812年 (中公文庫)作者: ナイジェルニコルソン,白須英子出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1990/06メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 1812年のナポレ…

一本ひげ

毎日ひげを剃ってはいるのだが、電気カミソリでいい加減に剃っているものだから剃り残しがよくできる。 特によく残るのは何と呼んでいいのかわからないが顎の両側の出っ張った部分で、ここは顔面、顎下、耳の下あたりのつながるところだから形状が三次元的で…

80年代のキング・クリムゾン

ここのところ、キング・クリムゾン、特に80年代の頃のものをよく聞いている。 キング・クリムゾンは60年代末に結成されて、70年代前半で解散。その後、リーダーのロバート・フリップが新しいメンバーで(ドラムのブルッフォードは同じだが)80年代に再結成し…

ビートルズ=落語四天王説

新潮文庫の「人生、成り行き―談志一代記―」を読んだ。人生、成り行き―談志一代記 (新潮文庫)作者: 立川談志出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/11/29メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 42回この商品を含むブログ (18件) を見る 談志の書いた本は結構読ん…

湿った布団性

普段はあまりひとりで飲みに行かないのだが、出張先では晩飯と兼ねて飲み屋に行くことはある。 先週はしばらく東京にいて、ある晩、赤坂見附の飲み屋にふらりと入ってみた。焼き鳥とおでんの店で、古びたというよりは小汚いに近い。店側は料理する六十代の主…

経済危機の経済学

バブル経済が崩壊して20年、その間、実にさまざまな経済危機の本が出版され、特集記事が組まれてきたと思う。非常に大ざっぱに分けると、政府の財政危機、金融危機、それから企業の経営危機、業界の構造危機の4つの話があって、本あるいは記事によっていろい…

伝説の働き

先日書いた「雑兵たちの戦場」のような本を読むと、我々の――とあえていっしょくたにさせていただくが――持っている戦国時代の知識とかイメージというのは何なのだろうかと思う。【新版】 雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り (朝日選書(777))作者: 藤木久志…

雑兵たちの戦場

以前にyagianが書いていた藤木久志の「新版 雑兵たちの戦場 〜中性の傭兵と奴隷狩り」を読んだ。→ 山の手の日常 - 過去の世界の復元としての歴史叙述【新版】 雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り (朝日選書(777))作者: 藤木久志出版社/メーカー: 朝日新聞…

子供達の儚いイメージ

小学校に入る前くらいの近頃の子供を見ると、きれいな子供が多いなと思う。肌は色白できめ細かく、髪はつややかで細くきれいに揃っており(キューティクルという言葉を思い出す)、顔立ちも整っている。なんだか化粧品の広告みたいな言葉で語りたくなる感じ…

痰壺男

今日はいささか汚い話なので、その手のことが苦手な方はご容赦いただきたい。 年末からひいている風邪がなかなか抜けない。どうにもならないというほどでもないのだが、何となくはじけない感じである。 今は痰がやたらとからむ段階でで、これが来るとたいが…