元号の候補

 元号は、確か、中国の古典から言葉を選ぶのだったと思う。


 元号もだいぶたまったはずだが、出尽くしてしまうことはないのだろうか。
 まあ、中国の古典も相当あるだろうから、心配することはないだろうな。


 中国の古典から、といっても、こういうのはたぶん、ダメだろうと思う。


 杞憂十三年


 なんだか、みんなして余計な心配ばかりしているみたいである。


 こんなのはどうか。


 疑心八年


 で、その次の元号はこう続ける。


 暗鬼十二年


 おそらく、夢も希望もない時代である。「臥薪十年」、「嘗胆十八年」なんていうのも息苦しい。


 かといって、楽しそうならいいというものでもない。


 酒池四年


 肉林七年


 三国志から選ぶのも、やめておいたほうがいいようである。


 乳臭児二十四年


 元号に三文字は使わないのかもしれない。だったら、こうすればよい。


 乳臭元年


 いよいよ、日本ももう終わりだ、という時代になったら、ヤケクソでこんな元号にするといい。


 蛇足四年


 だんだん、自分でも何をしているのかわからなくなってきたが、こんなのだとどうだろう。


 桃栗三年


 案外、可愛らしくて、いいんじゃないか。


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