フレンチ

 ところが、いつの頃からか、イタリア料理を筆頭に、他の地域の料理ものしてきた。
 フランス料理は衰えたというほどではないにしろ、洋物料理の中ではシェアを落とした。


 この頃はフレンチという言い方をすることも多い。


 格式やマナーや面倒くささをイメージさせる「フランス料理」より親しみやすく、気軽に食べられそうに聞こえる。フランス料理業界およびその周辺が意図的に流したのかどうかは知らない。


 しかし、考えてみれば、不思議である。フランス料理なのに、なぜ英語で「フレンチ」と呼ぶのだろう。「イタリアン」についても同じである。


 逆に、普通、イギリス料理を「ブリティッシュ」、「イングリッシュ」、アメリカ料理(そんなカテゴリーが成り立つのかどうか、よくわからないが)を「アメリカン」、ジャマイカ料理を「ジャマイカン」とは呼ばない。


 フランス料理を英語で「フレンチ」と呼ぶのは、アメリカ人が日本料理を中国語で「リーベン・リャオリー」(でいいのかな?)と呼ぶようなものだと思うのだが、国会で青島幸男が決めたのか?!


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