先日、医者に一日2リットルの水を飲むことを勧められたが、まあ、なかなかできることではない。
飲もうと思えば飲めないこともないのだが、一気には難しいし、ちびちび飲んでいると四六時中、水を口に運ぶことになる。平日だとすぐにトイレに行きたくなって仕事に差し支えるし、夜飲むと夜中にトイレで起きることになる。
ビールなら、500ml缶とかを一気に飲むのは簡単だ。水だとなぜ難しいのだろうか。いや、逆になぜビールだと一気に行けるのだろう。体に吸収されやすいからか、あるいは単純に「美味い」からか。しかし、美味いからといって、たとえばジュースを500ml一気に飲むのは難しい気がする。
人間は歴史的に、どのくらいの水を飲んできたのだろう。
江戸時代くらいだとお茶で水分を摂るのが普通になっていたと思うが、お茶を一日2リットルも飲んでいたとは思えない。
イギリス人は紅茶をよく飲むが、あれだってそんなにたくさん飲んでいる印象はない。いわゆるティータイムでは、あくまでイメージだが、ティーカップで何杯か飲んで、ビスケットを齧るという感じだろう。そんなにたくさんの水分を吸収しているように思えない。
体内の不純物を排泄するには確かにたくさんの水を飲むといいのだろうが、ビール2リットルで許してもらえないだろうか。