政府が、「電子政府ユーザビリティガイドライン(案)」についてのパブリックコメントを募集している。
→ 電子政府の総合窓口 - 「電子政府ユーザビリティガイドライン(案)」に関するパブリックコメントの募集について
よく知らないが、電子政府というのは、政府に関わる情報の公開や申請などをネット上で行うというものだと思う。ユーザビリティというのは、簡単に言うと、使う側にとっての使いやすさのことで、どこをどう見ればいいかすぐわかるとか、探したい情報をストレスなく見つけられるとか、申込みをスムーズに行えるとか、そういうことだ。「ガイドライン(案)」とあるからには、使いやすさを実現するために、政府関連のウェブサイトなどに共通の方法を定めるのだと思う。
さて、しかし、友人が言っていたのだが、リンク先の「『電子政府ユーザビリティガイドライン(案)』に関するパブリックコメントの募集について」自体のユーザビリティが非常に悪いという皮肉な状態になっている。何をどうすればパブリックコメント(一般からの意見)を送れるのか、ぱっと見てわからないし、PDFをダウンロードしてそれを見てから意見を寄せろ、というのも手順が悪く、面倒で意見を寄せる気になれない人も多いだろう。
おまけに、このページにたどり着くには、
電子政府の総合窓口の下のほうにある「意見募集中の案件一覧はこちら」のボタン
↓
次のページの一覧の中にある5月20日の項目(これを書いている時点では上から69番目)をクリック
という手順が必要で、よほど「電子政府ユーザビリティガイドライン(案)」に関するパブリックコメントを述べたい人以外は、途中で萎えるか、ページの存在にすら気づかないだろう。
また、このページの元となる募集のページは、
→ 首相官邸 - 「電子政府ユーザビリティガイドライン(案)」に関するパブリックコメントの募集について
のページだが、どうやったら首相官邸のトップページからこのページを見つけられるのか、わたしにはわからなかった。
担当者は前例・方式に従って処理したのだろう。こういうのをお役所仕事と呼ぶに違いない。
「電子政府ユーザビリティガイドライン(案)」に関するパブリックコメントの募集の締め切りは明日(6月9日17時必着)だそうなので、義侠心に富む方はどうぞご応募を。