昨日の話の続きだが、おかしくて笑うのは人間だけだというけれども（ホントかどうかは知らないヨ）、恥ずかしさはどうなのだろう。
他の動物も恥じたり、照れたりするのだろうか。
失敗した犬が決まり悪そうにすることはある。ああいうのは恥じているようにも見える。
しかし、人が動物を見るときは、ついつい人間に置き換えて考えてしまいがちだ。自分の了見を勝手に押しつけているわけで、いささか犬に失礼ではある。
恥じているのかどうか、結局は犬に生まれ変わりでもしない限り、わからんのよね。しかも、生まれ変わった時点でもう手遅れだ。犬は文章を書かない。
「欧米は罰の文化、日本は恥の文化」なんていう意見もあって、それっぽいものだからつい飛びつきたくなる。
ま、しかし、随分、大ざっぱで乱暴なまとめ方だし、エセ文化論につながりやすいので、用心したほうがよさそうだ。人の暮らしとか感情というのは、もっといろいろひだひだがあるものだろうし。
最近の若い子は恥を知らない、という意見もある。
電車の中で化粧して、最近の女の子は恥ずかしくないのか！ なんてふうに怒る人がいる。もちろん、女の子達は恥ずかしくないから、やっているのだろう。
わたし自身は、電車の中で化粧をしているのを見ても、そんなに恥ずかしいことをしているとは感じない。
むしろ、見ていてあんな面白いものに、なんで反対するのか、と思う。
物ができあがっていく過程って、面白いですよ。いや、ホント。
ま、さすがに自分が電車の中で化粧をするのは恥ずかしいけれども。電車の中でなくとも恥ずかしいか。
じゃあ、最近の若い子に恥の感覚がなくなっだのかというと、そうではないだろう。
化粧の出来上がりが変テコになったら恥ずかしいだろうし、携帯で変な文章のメールを送ったら後で恥ずかしい思いをするだろう。
恥ずかしいと思う事柄が変わってきているのだと思う。
後は年齢的なこともありそうだ。
放っておいても年はとる。
今、叩かれている子達だって、いずれは「電車の中でウンコなんかして、最近の女の子は恥ずかしくないのか！」なんて言い出す時代も来るんではないか。知らんけど。
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「今日の嘘八百」
嘘四百九十五 「2001年宇宙の旅」のスターチャイルドがお漏らしして、地球は大変な騒ぎになったという。
