インディアン・ハイテンション

 つらつらサイトを見ていたら、インドのビートルズ・コピーバンドというのに出くわした。


 曲は「I Want to Hold Your Hand」なんだが、何だろう、この異様なテンションの高さは。



 ギターがアコースティックギター、それもガットギターというところがまた素敵だ。


 しかし、こんなもので驚いていては、まだまだである。


 次のは、ムービーのタイトルもずばり、「Crazy Indian Music Video」。クレージーです。


 出だしは、神秘的に始まるのだが……。



 いやあ、シビれました。


 いつ頃のビデオなのかわからないけれども、当時の(あるいは今の?)インドの若者はこれ見て、「すんげ、イカす」とか思っていたのだろうか。


 女性が美人で、男が何だかわからんけどガッシリして男性ホルモン(フェロモンではない)丸出し、というのは、インド映画のイメージにも通ずる(まともに見たことないけど)。
 何だか知らんけどとりあえずは群舞、というのも、いかにもインドっぽい。


 高地で撮ったらしく、途中で山の霧が下りてくる。そんなもの、ものともせずに踊りまくっているのも、妙におかしい。


 次のは、インド人がマイケル・ジャクソンのスリラーをパクったビデオだ。映像はパクリだが、曲はオリジナル。それがまた切ない。



 ほとんど、“出オチ”である。


 最後はインドの特撮技術の粋を集めた、インド版スーパーマン。女性のほうのコスチュームにも注目だ。



 スタジオで撮影したときの影を消しきらないところが、雑というか、大らかというか。
 実に味わい深い。


 しかも、インドのスーパーマンは、暴走する機関車を止めるとか、ダムの決壊を防ぐとか、無茶なことはせず、せいぜいケンカを止めるだけだ。
 でもって、最後はやっぱり、とりあえずは群舞、になっちゃうのである。

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「今日の嘘八百」


嘘四百八十三 目安箱とは、すなわち密告の奨励である。